本庄と映画
初めの方で映画の話をすると言って全然してないので、ここでする。
本庄は、ど田舎の大学に通っている。みなさんご存知ないだろうが、田舎に映画館はない。本当にない。都会では映画館はでかいビルの7階とかにある(※本庄は梅田の東宝シネマズをイメージしています)んだろうけど、田舎にはそもそもビルがない。マンションもない。たまにあるけど。
もちろん、高級マンションというものはない。あるのは高級な一軒家だけだ。家賃が高い物件(12万以上)はほぼ確実に一軒家である。
ちなみに、日本一映画館が少ないのは島根県らしい。その数2つ。
まあうちの県はそれよりは多いけど、交通網死んでるからな……。電車がない(物理的に)のは当然として、車の移動もアレやからな……。県内の移動より、隣の県に行く方が圧倒的に楽(高速道路があるから)やからな……。
映画館の数が島根県よりちょっと多いからといって、利便性は上がらない。
田舎でスクリーンを入れられるようなでかい建物というのはイオンだ。そしてみんなイオンシネマを見に行く。県内にイオンが2つとか3つしかないので、みんな遠いところからバスに乗ったり車に乗って、往復交通費1200円と移動時間2時間、映画代1800円、ポップコーン600円をかけて映画を見に行くのである。もちろん、バスは定額じゃなくて段々値段が上がるやつね。
ポップコーンくらい節約しろ?
ポップコーンぐらい食べないとやってられないだろうがぁぁあぁ!!
(ドリンクは、映画の途中でトイレに行きたくなるのであまり飲まない)
これを見ていただいたら分かる通り、よほどのことがない場合、映画なんか見にいくわけがないわな。(ここでいうよほどの場合とは、コナンの映画などの絶対に見に行かなければいけない映画のことです。本庄はコナンオタクなので)
あーこの映画面白そうだな見に行きたいなー、でも最近金欠だな金作るか、って思っていたらもう上映期間が終わっている。それで「翔んで埼玉」も「天気の子」も「万引き家族」も「カメラを止めるな!」も「若おかみは小学生!」も「ボヘミアン・ラプソディ」も全部見逃した。全部。もれなく。
そしてもちろん、イオンシネマで上映していない映画は見られない。そういう映画は諦めるか、DVDを待つか、金曜ロードショーを待つか、県内で唯一やってる映画館までとんでもない時間をかけて行く。
意外と、上映数が少ない作品でも、県で1か所くらいは上映しているものなのだ。島根県だったら、2つに1つ。頑張ってくれ。
そしてこんなに映画館の数を減らしても田舎の人口減少には勝てない。映画を見る人はめちゃくちゃ少ない。本庄が大学に入ってから見た映画は、コナンとミッションインポッシブル6とジュラシックワールドくらいのものだが、だいたい1週目に行ってるのにめっちゃ席が空いている。直前に予約しても、いい席で見られる。それはありがたいけれども。
逆に言えば、最近流行の「映画の途中でスマホ野郎」はめちゃ少ない(エンドロールの時はたまに見るが)。これめっちゃいいぞ。イオンシネマのレイトショーなんかはかなり客が訓練されているし、イオンシネマのレイトショーは出るときにイオンの95%が閉まった中を歩けるからいいぞ。
だからといって都会の人が田舎の映画館に来るわけじゃないので、田舎の映画館の良さをアピールしたところで人口は減少するだけ、我々はスカッスカのイオンシネマを楽しめるのだ。
都会の皆さん、映画は都会の娯楽なんやで。
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