美智果がいない人生なんて
子供がいても幸せになれるとは限らないのは事実だけれど、『子供がいない方が幸せになれる』と断言するのに対しては、僕は真っ向から『それは違う』と言わせてもらう。
『子供がいない方が幸せになれる』のは、それはあなたが自分以外の人間を認めることができないからだ。
ってね。
子供を愛せない人がいるのは事実だと思う。そういう人には確かに子供はいない方がいいんだろう。だけどそれが他人にも当てはまるとか思ってるのなら、それはただの傲慢だ。
僕は美智果がいるからこそ幸せになれた。むしろ美智果がいない人生なんて、僕にとっては有り得ない。僕は根っからの<美智果オタク>だから。
もちろん、だからって誰もが僕と同じになれるとは言わないしそんなことは思ってもいない。だけど、『子供がいない方が幸せになれる』と声高に訴えるのは、ただの僻みにしか見えないよ。
自分の伴侶とか子供とかと上手く人間関係を作れないのは、それは本人の問題だ。そしてそういう人は、本当にちゃんとした人間関係を作れるのかなっていう疑問しかない。
だってそうじゃないか。まっとうな人間関係を作れる人なら、どうして家族とまっとうな人間関係を作れないんだよ?
家族とは上手くいかないけど友達はいるって?
それもおかしいよね。友達よりもっと身近でよく知ってる筈の家族と上手くいかないのに、友達とは上手くいくなんて。
それって結局、自分は何も努力をしないで、相手に一方的に自分を受け入れてもらってるだけじゃないのかな? 自分を受け入れてくれる相手とだけ馴れ合ってるだけじゃないのかな? そんな人が、歳を取っていろんな人と一緒に生活することになる高齢者施設に入って上手くやれるのかなあ?
高齢者施設でトラブルを起こす入所者って、やっぱり他の入所者や職員の人と上手くやれない人が殆どなんじゃないかな。たとえそれまでずっと家族と一緒に暮らしてきてても、その家族と上手くいってなかった人はやっぱり他の人とも上手くやれないことが多いんじゃないかな。
最終的にはどこに行っても人間関係からは逃れられないんだよ。それが嫌なら独居しかないだろうけど、そうなると今度は孤独死っていう可能性が高いよね。人間関係が上手くできないから独居してて、ちゃんと最期を看取ってくれる人なんて本当に作れるの?
家族がいても孤独死する人はいるだろうけど、家族を作れる程度のコミュニケーション能力がある人でも必ずしも家族と上手くいくとは限らないのに、家族も作れないほどコミュニケーション能力に問題がある人が孤立せずに済むなんて、それなんていうアニメ?
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