第3話 別れ

「今日の活動報告は以上になります」

部下からの説明を受けて青年はうなずいた

「ご苦労様。今日はもう時間だからあがりで良いよ」

「了解しました」

いろいろな苦労はあったけれど真面目に努力して青年は部長になった。

「これもあのカワウソのおかげだな」

床に穴が空いてカワウソが出て来た。相変わらずニボシを食べている。

「呼んだか?」

「どんな地獄耳だよ。いや、君のおかげで成長できたなと思ってね」

「そうか、どういたしまして。でもな、それは俺ではなく兄ちゃんの力だぞ。

兄ちゃんの頑張りだ」

「ありがとう」

「それじゃあ、俺は帰る」

「うん、また会える?」

「兄ちゃんが落ち込めばいつでも来る。またな」

「うん、またね」

カワウソはいつものように再び開いた穴に帰って行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

にぼしカワウソ 女神なウサギ @Fuwakuma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ