にぼしカワウソ
女神なウサギ
第1話 車内
満員電車の中で青年はため息をついた。
「はあ、今日も座れないなあ」
このところはずっと吊革につかまっている。
「よお、兄ちゃん」
床に穴が空いてかわうそが出て来た。腹巻を巻いて手にはにぼしが入った袋を持っている。
「君は誰?」
「俺はにぼしカワウソ」
「へえ」
にぼしカワウソはにぼしをポリポリと食べた。
「兄ちゃん、頑張りな。毎日吊革につかまれば腕力がつくぜ。良い筋トレだ」
もう一度床に穴が空いてにぼしカワウソは穴に帰った。
「よし、明日も頑張るか」
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