芭蕉忌や静まりかへる池の水

【読み】

 ばせうきやしづまりかへるいけのみづ


【季語】

 芭蕉忌(初冬)


【語釈】

 芭蕉忌――「松尾芭蕉の忌日。陰暦10月12日。時雨忌(しぐれき)。翁忌(おきなき)。桃青忌(とうせいき)」(デジタル大辞泉)。


【大意】

 池の水が静まりかえる松尾芭蕉の忌日である。


【附記】

 芭蕉(1644-1694)の古池の句に対するオマージュである。これも習作といったところである。


【例句】

 芭蕉忌や江戸の上野は時雨空しぐれぞら 存義ぞんぎ

 ばせを忌に薄茶手向る寒さかな 樗良ちょら

 芭蕉忌やそのこんにやくの薄曇 晩得ばんとく

 芭蕉忌や芭蕉に媚びる人いやし 正岡子規

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