だまの コーヒー屋でえええす豆いかがっすかやっていけよ

コーヒーがそんなにいいって? 僕はコーヒーについては相当詳しいですよ。あー何だかまた本格的に道具揃えて一級品の味を堪能したくなったなぁ。でも高いんだよねぇ。その辺のファミレスのコーヒーなんてぶん投げたくなるくらいの別格の味わいになりますよ。方法を知りたい人には教えてあげます。:)


やっぱりあれだね、コーヒーはアラビカ豆。ロブスタ豆の時点でぶん投げろ。青豆状態のストレートをその場で煎ってもらう。工場で煎ってたら・・ディストピア。豆のまま持ち帰って、飲む直前に手で挽く。手早くペーパーで淹れる。砂糖とミルクも当然一級品を使う。小洒落たカップで飲む。おいしい。:)


スーパーで売ってるような煎った状態で袋詰めされたゴミ・・コーヒー豆を、ましてやその状態で粉になってるようなものを、何をどう逆さにして振ったところで、おいしいコーヒーなんて淹れられっこないだろうがよ。そんなもの植木鉢に詰めて除湿にでも使うんだな。本当のコーヒーを飲ませてあげますよ。


だいたいそもそも、ロブスタ豆って時点で無理だね。アラビカ豆であれば100グラムで800円前後するし、そもそもブレンドじゃなくてストレートコーヒーとして売られてる。ブラジルならブラジル、コロンビアならコロンビア、産地によって特徴が全然違う。青豆で貯蔵し目の前で煎るのが常識だと思う。


僕が好きなのはブラジルコーヒーだ。これには歴史的な理由もある。銀座に最初にできた「パウリスタ」という珈琲店があって、そこは今でもコーヒー好きにとって聖地とされていると思う。時代だけに多くの作家や文化人が通ったそうですよ。ブラジルコーヒーは飲みやすいシンプルな苦みが特徴でおすすめ。


日本で最初にコーヒー文化が導入された銀座のパウリスタで飲まれていたブラジルコーヒーは非常にシンプルな味の飲みやすいものです。質実剛健で飾り気のないさっぱりとした味わいで、その当時の文化人の気風を感じさせます。コーヒーの香りを堪能しながらパウリスタの喧噪を思い浮かべることができる。


インスタント?


缶コーヒー?


そんなもの僕は飲まない。飲まないほうがマシ。


ちゃんとした豆を使って手際よく淹れようと、「煮出し」といって、ずっと温めっぱなしのまま放置してるようなスタイルだったらぶん投げます。コーヒーたるもの、飲む直前に淹れて、さっと飲むのが当然です。一度使った豆はざっとゴミ箱へダイレクトシュート。まさか二番煎じなんてあるはずがないだろ。


コーヒーと作家は相性がいい。本当においしいコーヒーを飲むためにはありとあらゆる要素をタイミングよく吟味してつなぎ合わせないといけないし、知性と経験と感覚が求められる。本当に面白い作品も同じことだからだと思います。作家とはつまりバリスタなんだよくくく。誰だ、缶コーヒー飲んでるのは。


僕は教養がないし野蛮人だけど、特定の分野に関してはある程度異様ともいえるこだわりを発揮できます。だからこそ台頭できるわけです。僕は一級品のコーヒーの味を理解できるし、それを自分で再現できる。僕は面白い小説の魅力を理解できるし、それを自分で再現できる。要はそういうことなんですねぇ。


豆は手挽きで。機械でグラインドすると風味とかおりが落ちる。しかもうるさくて雰囲気を壊す。手挽きのゆったりとした時間感覚が我々をくつろがせてくれる。淹れ方はやはりペーパーがいいと思うよ。味に透明感があってすばらしい。サイフォンは何だかおかしいよ。ネルは出すところが少ないから知らん。


豆をどの程度の粗さで挽くかということについてもいろいろな吟味が必要となる。まさにこだわりで、小説に通じる世界観だと思う。おいしい味を知っていなければ、当然、おいしい味を出せないのだ。そこに確かに文学が存在している。粗く挽けば、細かく挽けばいいという単一の回答など存在しないのです。


僕が青豆から目の前で煎ったアラビカ豆のストレートをミルで手挽き、ペーパーで手淹れして100回以上くらい吟味したところでは、日本人にとって万人受けするのはやはり酸味が少ないコーヒーだと思います。どうあれ、酸味が勝ってしまうとまずい。だからこそブラジルコーヒーが万人受けするのですね。


正直、僕のスキルがあれば明日からバリスタやれると思うけどやらない。デブサイク童貞が簡単にやれるような、やっていい仕事じゃない。見苦しいでしょ。容姿も求められるし才能だからね。それはともかく、日本でブラジル豆が売れる=酸味が受けないと理解できるのは重要だ。それが戦略ってことだから。


だからすべてにおいて、つまりは豆の選定=アラビカ豆のストレートでブラジル、煎り方=青豆から目の前で深煎り、挽き方=ミルの手挽きで細挽き、湯温=高めの90度くらい、淹れ方=ゆっくり寄りで多少は早く、となる。苦みが勝ったっていいんだよ。酸味がまずさなんだ。雑味とかの高尚な話よりはね。


アメリカンっていう概念があって、今の僕の淹れ方の全部逆みたいなことをやる。そうすると、酸味が勝つ、全体的に薄っすらとしたコーヒーになる。何がいいって、要は「雑味の出ないおいしいところだけ感を演出できる」ことに尽きる。しかしアメリカンは一般受けしない。ヨーロッパコーヒーが主流です。


そりゃそうだ。苦み重視で酸味を抑えたヨーロピアンテイスト、極論をいえばエスプレッソの味のほうが日本人受けすることはもう結果が出てる。スタバを観ろ、タリーズを観ろ。ほとんどがヨーロッパスタイルじゃないか。だからこそミルクの一級品の度合いが重要なんだ。スタバはミルクで勝ってるんだよ。


アメリカンなんて時代遅れだよ。まあ確かに、個人の好みだし否定はしないけどね。僕も一時期、ヨーロッパコーヒーにはまる前は、アメリカンのほうが上品な味なんじゃないかと思って、一生懸命アメリカンに適したストレートの豆の品種を選んで頑張ってたけど、やっぱりヨーロッパテイストのほうがいい。


だってそもそもアメリカンをやろうと思ったら、青豆の時点で選択を変えないとスタートできない。アメリカンにはアメリカンの選択肢が全部揃ってて、そのためにはもう入口が違うんだから。別の飲み物であるといえる。ヨーロッパコーヒーの手順でアメリカンを淹れて出す馬鹿がいるかよ。ぶん投げられる。


エロイラストも同じなんだよね、この話は。一級品を知らずして一級品を再現できないっていうのは。そこに存在してるのは文学であり、別のいい方をすると「審美眼」なんですよ。まあセンスともいうけどね。僕は昔から審美眼があるよねと評価されてきました。だからこそ今こうして作家をやれております。


アメリカンがなぜ存在したのかについてもうひとつ。コーヒー豆は煎るとかさ=重さが減る。コーヒー豆はグラム単価だから、浅煎りのほうが儲かるわけです。だからこそアメリカンなんていう時代遅れの味覚が存在させられたのだと思う。確かにそれもひとつのやり方かもしれないが、やはりヨーロピアンだ。


ぎゅっと煎った豆を贅沢に使ってこそヨーロピアンの濃厚な味が堪能できる。しかし僕も、コーヒー専門店の戦略に乗せられてる馬鹿のひとりである可能性はあると今思っている。アメリカンには郷愁がある。過ぎ去った時代のかおりがする。アメリカンに込められた思いを、僕は知ることができない、一生ね。


どこかで誰かが、アメリカンを飲みたいといったとする。そのとき、アメリカンをすっと出せるバリスタを僕は尊敬する。アメリカンというコーヒーが飲まれていた時代が確かにあったことを、滅殺しないこと。それが人間という存在にとって本当に大事なことなのかもしれないと、ふと思う。多様性について。


そういう意味で、半可通の僕が蕩々と語った今のコーヒー語りについても、一瞬で滑稽なピエロに転落する怖ろしさが、文学という概念には含まれているのだから面白い。まさに終生を掛けて追い求める価値がある。何をもって文学なのか。時代という概念すら加味して、その真髄を吟味しようぜ、みんな!:)


ははは、ははははは! 楽しい、楽しいぞ。文学、最高じゃないですか。その高みを僕らは追い求める。作家だからだ。はははは。すばらしいことだ。我々の世界に文学という価値が存在することを喜ぼう。我々の人生が豊かに彩られていることに感謝しよう。神が宇宙を作ったなら、神には確かに才能がある。


とある有名なステーキ店で、食べ終わった後にいかにもな煮出しの薄っすいアメリカンを出してくれるんだけどね。それがもうね、うわー何だこれってくらいのアメリカンなアメリカンなんですよ。でもね、不思議と、そのステーキを食べ終わった後はそれだなって気分になる。そこなんだよね。不思議だなぁ。


西部開拓時代の内装を再現したいい店ですよ。鹿の燻製じゃなくて、剥製か、それとかレトロな単発のリボルバーがいっぱい飾ってあってね。古めかしい木の内装で。ステーキを食べるには適してるけど、そこにヨーロッパコーヒーは適さない。どうしてなんだろうか。文学とは何だろうか。うれしいねぇ。:)


単発っていうのは弾倉の数じゃなくて、シングルアクションである、つまりはダブルアクションができないってことだから勘違いしないでくださいね。リボルバーなのに「単発」なわけないでしょ。ダブルアクションってのは、トリガーを引くことで撃鉄を引き起こしそのまま発射できる機構を意味します。:)


シングルアクションのリボルバーには味わいがあります。ラピットファイアといって、掌で手早く撃鉄を操作することによってシングルアクションながらダブルアクションのように連射する技術が西部開発時代にはあったわけです。僕は銃にも詳しくてねぇ、くくく。ミニマムな銃ならだいたい何でも好きです。


この後いろいろと書いてありましたが微妙にエロかったので割愛しました。ぴぽぽぽ

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