ある日ゴミ屋敷の住人が死んだ。

作者 奥森 ゆうや

一人の女性の壮絶な生き様を映すゴミ屋敷

  • ★★★ Excellent!!!

ゴミ屋敷の住人であった悦子さんの死。この方の普通とはかけ離れている一生を追っていくことで、ゴミ屋敷に成り果てたその理由が明かされていきます。

ゴミ屋敷と聞くと負のイメージがまとわりつきますが、悦子さんという存在もその期待は裏切ってはいないと思います。ですが、そこは誰もが同じ人間であり、悪い部分もあれば良い部分もある、むしろ誰よりもピュアで生き続けた人間味ある彼女のことが、大好きになりました。

一人の人間の一生といえば、それはもちろん辛いこともたくさんあるはず。
人を信じて、裏切られ、それでも誰かを愛し愛される、孤独の中にも小さな幸せを見つけた彼女の一生を、包み隠さず描かれています。
彼女が死を遂げるその時までを見守りたく、読む手が止められませんでした。
読み手の心を強く打ってくる、とても奥深い作品です。

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