人物設定
これまでに登場した主な人物の設定をまとめました。本文中に出てきたものが中心ですが、一部裏設定的なものもあります。
ネタバレには可能な限り考慮していますので、本編を読み進んでいなくても大丈夫です。また、この設定を読まなくても今後に全く支障ありません。
■□■□■□■□■□■□■□■□
【主人公】
●矢仲ゆり
黒髪で小柄の日本人。二十二歳。幼稚園教諭二年目の夏に異世界に落ちてしまう。
子供の頃から、精神的に不安定な母親の元で勉強ばかりさせられていた。中学からは女子最難関のカトリック系中高一貫校へ進学し模試でも全国上位だったが、両親の離婚をきっかけにドロップアウト。幼児教育科のある短大に進学した。(出身高校から短大へ行くのは相当珍しい)
現在は教会と評議会が共同出資している孤児院で働いている。ピアノが趣味だが、左腕の怪我のため以前ほど自由には弾けなくなってしまった。
真面目で母性溢れる性格。傷付いたものは放っておけない。しかし両親からあまり愛情を受けずに育ったため、また恋愛経験ほぼナシのため、自分に向けられる愛情に対しては臆病かつ鈍感。
【ゆりを取り巻く人々】
●ナオト
赤銅色の髪に黄金の瞳を持つ猫の神獣人。年齢は二十代前半。スラムの生まれ。十代に入ってから冒険者ギルドで頭角を現し、その恐ろしげな戦いぶりから「赤い悪魔」と呼ばれていた。元々は人を寄せ付けない刺々しい性格だったが、処世術として「外ヅラ」を身に付け、現在のような軽薄な性格に。内面はとってもナイーブ。
五年前、岩に刺さった神剣オスティウスを引き抜いたため「勇者」と呼ばれるようになった。現在は教会の庇護を受けている(勇者は教会から神剣を「貸与されている」という立場のため)が、本人は帰属意識が希薄で教会の召集がある時以外はフラフラと気ままに過ごしている。
女好きだが最近は自重しているらしい。
●アラスター・ウォレム・アーチボルト
黒髪に薄金の瞳の狼の神獣人。二十七歳。中央評議会管下黒狼騎士団団長。過去の内乱や大規模な魔物の襲来を何度と無く退けた伝説的な英雄。
誠実で紳士的だが、狼らしく物怖じしない積極的な一面も。ゆりにだけはまめだが基本的には面倒くさがり。
名門貴族の長子なので周囲から散々せっつかれているが、過去のトラウマ(本来であれば自分の代わりに家を継ぐはずの兄がいた)から結婚には消極的。
※ちなみに「ウォレム」はミドルネームではなく母方の家名。一定の家格以上の貴族同士が結婚すると、ファーストネーム+母方の家名+父方の家名となる。
●エメ
女神教の暗殺諜報組織(表向きには大教導直属の護衛集団)「閃光」のメンバーで暗殺者。年齢不詳。現在はモルリッツ支部神殿でナオトとゆりを監視するのが主な役目。
うねるような金髪に紫の瞳、青白い肌の蜥蜴の獣人。普段は白いフード付きローブを目深に被り、その表情はよく見えない。
蜥蜴族は雌雄同体で男にも女にもなれるが、本人は男として生きることを決めた模様。以前はその能力故に、男女問わず閨事を用いての諜報活動も多くこなしていた。浮世離れした経歴を持つが意外と常識人。
●ドーミオ
二メートル近い巨大な体躯の大男。スキンヘッドで獲物は大斧に大鉈。ナオトにおっさんと呼ばれているが実はまだ男盛りの三十四歳。バツイチ。筋骨隆々の見た目に反して面倒見が良い。
「
ナオトが五年前に神剣を盗んでお尋ね者になった時、捕まえたのがドーミオ。故にギルドでナオト関連の依頼があると大抵ドーミオにお鉢が回ってくる。
●テオドール・リンツ
ふわふわの亜麻色の髪に若草色の瞳の兎獣人。小学生くらいにしか見えないが十五歳。下級貴族の次男坊で、神官見習いとして神殿に奉公中。
とても頭が良く博識で、ゆりに文字やこの世界の常識などを教えている。天真爛漫で純粋な性格だが、姉のララミアによれば、頭が良すぎる故に他人には無関心な子供だったらしい。
●フレデリク・エイリーク・ミストラル
銀髪に褐色の肌、紺青色の瞳を持つ海洋国家ミストラルの第一王子。弱冠十九歳ながら海軍の提督として気性の荒い海の男達を率いる通称「海軍王子」。
若さ故の自信と輝きに満ち溢れた生まれながらの王者で、裏表がなく情熱的、行動力と決断力に優れていて国民からの人気は高い。失意の中帰国したが、たぶんまた出てくる。
【サブキャラっぽい人々】
●レインウェル・フォートナム・ブロワ
アラスターの秘書で又従兄弟。剣の嗜みがあり実力も相当だが、現在は文官としてアラスターをサポートしている。名門ブロワ家の長子で、アラスターの妹エリノアと婚約している。
●ララミア・トゥエッテ
テオドールの姉の兎獣人。少女のような外見だが二十一歳で既婚、一児の母。ゆりのマナー講師で友人。観察力、洞察力に優れている。
●セグヌンティリエ
トゥ=タトゥ聖教国の本殿に所属する教導で、女神教のナンバーツー。狐の神獣人で豊満な体つきの美女。年齢超不詳。魔力の扱いにおいて右に出るものはなく、男だろうが女だろうがとにかく美味しい魔力が大好きな魔力フェチ。
●アーチボルト家の人々
ヒューゴー…アラスターの父。煤色の髪の狼獣人で中央評議会の常設議会の副議長。
エミーレ…アラスターの母。銀髪の狼獣人。社交的で押しが強い。
エリノア…アラスターの妹。レインウェルと婚約中。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます