43.スバルの言葉とコタローの判断

久しぶりに見たスバルの顔はどこか憔悴していたが、少し晴れやかな顔にも見えた。そんなスバルから紡がれた言葉は……


「俺は……いつの間にか自分だけが1番強いと勘違いしていて……自惚れ……とんでもない過ちを犯した……それは許されざる罪だと思ってる……」


紡がれたスバルの言葉は、後悔と懺悔が入り混じったそんな言葉だった。


「ただ……もしも……許されるなら……もう一度だけ……お前達と一緒にやっていきたい……あの時お前達と誓ったあの言葉を……もう一度だけ……やり直したい……」


スバルはポロポロと涙を零しながらそう呟くように答えた。そんなスバルの態度に驚くサリーとエリナ。コタローだけは、真剣な表情でサリーとエリナの方を振り向く。


「ねぇ、サリー。エリナ。スバルの事……僕が決めてもいいかな?」


コタローの言葉にサリーとエリナは2人で顔を見合わせ、すぐにコタローの方を振り向く。


「いいよ。私はコタローの判断に任せるよ。例えコタローがどんな答えを出すにしても。それが私のコタロー達へのほんの少しの罪滅ぼしだと思うし……」


「私もです。コタロー君が出した答えに従います」


サリーとエリナはコタローに全てを委ねると決断してくれた。だから、コタローは今度はスバルの方を振り向き


「僕は……僕もスバルを許す事は出来ないし、スバルの言葉を信じる事が出来ないよ」


コタローから出た言葉、それは……スバルを拒絶する言葉だった。

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