第24話 神経

「お前その話は本当なんだろうな?すぐ兵を出せ、セーレムに!早く!」

「落ち着けエレン!これで分かったろう、奴らはセリムを殺したって事は、証拠を出される事を恐れたからだ。そしてこのタイミングで殺されるって事は、あの中に裏切り者がいる」

あの時あの場所に居たのは、エレン、アラン、グラウス、ミカエラ、マギト隊長と、あとは見回り兵士だけだ。つまり、この中に裏切り者がいる。

だがこれを知ると仲間同士疑心暗鬼になると思い、アランとエレンはそれを2人だけで話を進めた。

するとエレンが死んだ顔をし、アランに話しかけた。

「昨日の夜から…少し…めまいが………」

と言いかけた瞬間、エレンは倒れた。

周りにいた人とアランはエレンに集まり、アランは必死に声をかけたが、エレンは目を瞑っていた。

「熱い…体が熱い!氷と水を持ってきてください!頼みます!」

アランは必死に考えたが何も思いつかなかった。

そこに氷が届き、頭に乗せた。1人が医者を呼びに行き、アランはずっと付き添っていた。


エレンは直ぐに病院に運ばれた。


それから1日経ったあと、エレンの母は急いで病院に来た。水や食料を持ってきたが、エレンは目を覚まさなかった。

その日、アランと母は、医者な呼ばれた。


「えー、エレン・ウォーカーさんの体から、毒が検出されました。」

「……毒?」

あたりに衝撃だったので、反応が遅れた。だが医者は説明を続ける。

「身体を調べたところ、彼の首から青いあざが見つかり、その痣からは見たことの無いような毒が見つかりました。一応調べてみましたが、えー、睡眠薬と似たような成分が見つかりまして、それに何かを調合した可能性が高いですね。恐らく他の誰かにやられたかと」

「エレンに毒を刺した人間、裏切りか…」

アランは黙り込んだ。考えていたが、エレンの母がアランを連れて、病室に戻った。

夕方になると、アランは仕事に戻った。

エレン母は、エレンに付き添っていた。


そんな日が1ヶ月、2ヶ月と続き、そして3ヶ月が経った頃。

エレンは目を覚ました。エレン母は、力強く抱きしめ、泣き叫んだ。

「お、お母さん…!痛い…」

「生きててよかった…本当に…死んだら許さないから…」

「分かってるって、あの日にも聞いたよ」

エレンは笑いながら母の頭を抱えた。

そこにアランも来た。

「エレン!!よかった!生きてた!!」

「おい、俺が死ぬわけないだろ」

エレンはアランの肩を叩いた。すると、アランは何かを思い出したようにエレンの顔を見た。

「エレン聞いて、明日の昼からセーレムに調査に行く事になった!今までにないチャンスだよ!エレンが眠ってるあいだに、複数の手がかりが見つかったんだ!まずわね…」

「おい、一旦落ち着け、俺だってまだ元気じゃねーんだよ」

アランは少し落ち込んだような顔をして下を向いた。だがエレンは少し笑い起き上がった。

「大丈夫だ、明日には元気になる少し運動してー。」

「お、おう!」

エレンはリハビリをその日、ずっとしていた。そして、今まで食べなかったぶんを取り戻すように沢山ご飯を食べた。

そして、その夜。エレンはアランの話を聞いた。


「言いたい事ってなんだ?」

「あ、あぁ。まず、セリムの事なんだけど、セリムの服から、割れた注射器が見つかった。そして、その中に残っていた成分を医者に調べてもらったら、エレンが刺された毒と完全一致したんだ!」

「つまり、俺があいつに話しかけた時に殺られたって事か。って事は、あいつの職業は」

「医者だ。」

やっぱりな、とエレンは思い、話を続けた。

「そして、やつが殺されたところ。そこに何かあるんではないかって、そして殺された場所が、セーレムの第2倉庫。そこに行けば必ず何かがあるはずだ!」

「その確証は?そこに行けば何がわかる?」

「行ってからじゃないとわかんない……けど、行く価値は十分ある!」

エレンは立ち上がり、アランに微笑みかけ病室に入った。



次の日の朝。エレンは屋上に登り、身体を動かした。いつもよりご飯を食べ、体を動かし、そして、本部に入った。

本部に着くと、みんながエレンに話しかけた。

「エレン…!よかった…よかったよぉ!」

と、ミカエラがエレンに抱きついてきた。

エレンは笑いながら、頭を撫で、抱きしめた。

それを見たグラウスは、

「…お前ら、もうそんな関係に…!?」

「ふふーん」

エレンはグラウスをからかうように笑い、ミカエラを強く抱きしめた。

「ずっと…ずっと待ってたんだよ…?」

「ごめんごめんって」

エレンはミカエラの頭撫で回していた。

「あ、マギト隊長…」

「そんなのんびりしてらんねーよ。早く行かないと、敵に動かれるかもしれない。俺は行かねーが、お前は行くことになってる。早く行け」

「は、はい!」

そして、集まったのは100人だ。

「指揮はエレン!おまえにとってもらう」

「え?あ、は、はい!」

エレンはみんなの先頭に立ち、話をした。

それから数分経ち、エレンらは車に乗りセーレム第2倉庫に向かった。

第2倉庫に着いた後、兵は分散し、隅々まで探した。

「ねぇー!エレン!ミカエラ!グラウス!来て!」

アランはそう叫び、エレンたちを呼んだ。

「ここに、くぼみが…」

「銃は持ったか?」

「うん!」

エレンらは呼吸を整え、その窪みを強く押し倒した。そして、エレンらは銃を構えながら奥に進んでいった。

するとそこに、敵が20人ほど襲ってきた。

「ビンゴじゃねーかよ」

「撃て!」

兵は銃を乱射し、敵兵を殺していった。

「ここは、敵のアジトかもしれない、それも、夜道の殺人鬼の…」

「その可能性は十分ある。だから来た。じゃないのか?」

「お、おう!」

すると、そこに一人の男がミカエラの髪の毛をつかみながら出てきた。

「ミカエラ!?」

「ごめ…ん、さっきいきなり襲われて、捕まっちゃった…」

エレンは困惑した。下手に撃つ事は出来ない。だが撃たないと前に進めない。

「………グラウス、この場は頼んだ。お前に頼む」

「おまっ!ミカエラはお前の彼女じゃねーのかよ!」

「ここで1人の都合に合わせることは出来ない。お前に任せた。アラン、奥に行くぞ」

アランは頷き、前に進もうとしたが、大勢の敵兵がエレンらの前に現れた。

「ちっ、クソが」

エレンは前に突っ込んでいき、アランも銃を構え走っていった。敵はエレンらを撃つが、全てかわされ、あっという間に突破された。

そして、エレンはミカエラを見つめ、口で、

後で助けると伝えた。ミカエラは心配したような目をしたが、エレンを信じた。


さらに奥に進むと、階段が見つかった。

「エレン、行くよ…」

「あぁ…!」

エレンとアランは共に階段を登った。すると、そこは屋上で、青い空がでかでかと待ち構えていたようだ。そしてそのエレンとアランの目の前に一人の男が待ち構えていた。

「よぉー、しょーうねん」

「お前は誰だ!」

エレンは銃を向け、距離を詰めていった。

そして、その男はこっちを振り向いた。

「俺だよ、俺。」

「ま、マギト隊長…!?」











──────────事件まであと3日。。

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