第22話 ポリス

それから一年半が経った。

エレンは17歳になり、アレンが受け持っていた隊、すなわち《アレン隊》を引き継ぎ、エレンは隊長になった。隊長になると、住む家は自分で決められ、エレンは母と一緒に暮らすことにした。

最初エレンは隊長になったことに納得していなかったが、やっていくにつれ、その役目にやる意義を見いだした。

場所はアレン邸訓練室。

アレン隊は総勢500人であり、毎日訓練をしていた。兵一人一人をアレンが厳選し、さらに一人一人が訓練を怠らないためにアメリカ最強とも言われるほどの軍隊になった。

エレンはその隊の訓練に毎日見に行っていた。

「おいそこー!もっと膝を曲げろ!1人の油断が戦場で命取りだ!アレンさんが残したこの軍隊を、1人でも失うわけには行かないぞ!」

はい!と大きな返事が響き渡り訓練が続いた。だが、エレンはこの隊を強くするとあの日、アレンに誓った。

すると、1人の男が走りながらエレンの元にきた。

「大変です!マサチューセッツ州がSCOPによって襲撃されました!敵の数、およそ1万!」

「なんだと…!?最近やけに静かだったが、また動き出したか…………今兵はどれくらいだしてる?」

「まだ準備にかかっておりまだ1人も出せていません。」

エレンは半袖にしていたジャンバーを長袖に戻し中の拳銃を確認した。

「俺らが先陣をきる。そう伝えろ。車3代借りる。俺らはマサチューセッツ州で1番被害の大きいとこに行く。被害が大きいのはどこだ?」

「セーレムの南です!」

「今からセーレム南に行く!車に向かえ!」

兵は大きな返事をしながら本部に向かった。

本部はここから近く、すぐ行ける所にある。

数分経つと車が出て、勢いよく走った。


セーレムは今SCOPの襲撃によってことごとく破壊されていった。道端で死んでいる者も多数いた。窓が割れ火器に触れたのか、火災が起きていた。エレンらはセーレムにつき、軍隊を連れて敵兵の背後にいた。

「待て…奴らの数をみろ。恐らく1000人程度、2倍だ。………よし、今だ、放て!」

エレンの戦い方は、森に隠れ敵の背後をつくなど、敵の背後を狙った策を得意としていた。

兵は一気に立ち上がり敵を撃ち殺していった。

血が飛び散る。こっちの死人はゼロだった。

「よくやった!あそこが1番被害が大きいな。火災が起きてる。あそこは俺らでいけ…分が悪い。俺らはそこら辺にいる雑魚を蹴散らすぞ!」

「了解!」

エレンは走り小さい軍隊を蹴散らしていった。

するとそこに、TCUの軍が到着した。

「ちっ、おっせーよ。このバカどもが…」

それからしばらく経ち、SCOPは逃げていった。

エレンらは本部で緊急会議を行った。数分でそれは終わり、エレンはアランと話していた。

「今回も敵はあんまだったな。」

「そうだよなぁ…なんか、弱すぎないか?前から思ってたけど、SCOPはなんか弱すぎる。なのに…なんかずっと倒せれない」

「奴らには他の目的があるんじゃね?テロ対策基本法を変えるその日まで来たテロリスト共を殺るしかない。」

エレンらは解散し、エレンは家に帰った。

「ただいまー。」

「おかえりー!今日はテロあったのね」

「あぁ、だが弱かった。簡単に終わった。」

「そ、そうか、よかっ…」

すると、10人以上の男達がいきなり家に上がってきた。そして、家の中のものを勝手に探していった。

「おい!お前ら何やってんだよ!」

「おぉ~!あなたはエレンさんじゃないですかー。まぁ、知ってたけど。我々はポリスメンさぁ。」

「んなこたぁ見たらすぐわかんだよ!何やってんだよ!」

エレンがその男の胸ぐらを掴みながら聞いた。

「みてのとおーり、家宅捜索ですよ。あなたが国を乗っ取ろうとしたかもしれないのでね。あなたには用心しなきゃですよ。」

「ふざけんなよ、お前ら誰に頼まれてやってんだよ!」

その男はエレンの手を払い除け、服を綺麗に戻したあと答えた。

「セリス様って言えばいいかな?」

「なんで大統領秘書がそこまで口出しできるんだよ!おかしいだろ!」

「おっと~。それは秘密だよ~。」

エレンは拳銃を取りだしその男に向けた。

「我々を撃ってもいいんですか?治安を守る正義のヒーローって言ったら我々ポリスメンだよ?」

「たかが警察が調子乗ってんじゃねーよ!」

エレンはその男の頭に拳銃を当てた。だが男は気味の悪い笑みを浮かべていた。

「たかが警察って…この国の治安を守ってるのは我々ポリスメンだよ?そんな事で私を撃ったらTCUの信頼に係わりますよー?」

「─てめぇいい加減にしろよ?どうせ金だろ。あいつのすることだ、金に目が眩んだ、それしかないだろ!」

「大統領秘書にあいつって言うのは、失礼極まりない。」

すると、警察の男がその男に何かを伝え、男は手を挙げた。

「はい、かいさーん!」

そう言うと警察は家を去っていった。

「お前らふざけんなよ…」

「これも上からの命令ですので、じゃあね~」

エレンは地面に落ちていた小さめの台をその男に向けて蹴り飛ばした。

母親はそれを止めた。


セリスはその夜誰かと話していた。

「アレンはどうする、殺るか?」

「いいや、あれでも私の可愛い弟だから、殺さずにほっときましょう。いずれ自分の無力さに気づいて泣き叫びますから…」

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