War’s growth

日野周矢

番外編

番外編 ハロウィン・オブ・テロ

War′s growth番外編


 ~ハロウィン・オブ・テロ~


ハロウィンのある日、世界を震撼させる恐ろしい事件があった。その事件とは

「ハロウィンテロ」

一人の男がハロウィンの祭りの日アメリカワシントン州にある巨大ビルふたつを爆破させ、犠牲者は数千人も出ているという事件。その犯行の手口は中にいる人達を人質に捕らえ数々の問題を出していくが失敗するとカウントダウンが早くなり成功すると遅くなるというシステムだが、一般人には分からないような問題を出しそして、人が1番集まるその時間に設定するように問題は作り出され、夜の7時半。その巨大ビルふたつを爆破した。

犯人はそこで死亡。人質は1人だけ生きていた。なぜ生き残ったのか、その不自然さに警察はその生き残りを1番に怪しんだがその震え様は本物で、本当に運良く生き残れたらしい。だが実際その男は手足を片方ずつ切断し肺が潰れ、その一ヶ月後に死亡した。

それから3年が経った。

エレンは毎日訓練をしていた。3等兵士(階級)になったが、やはりまだ体を動かしたいと。


「エレン、そろそろ休憩しなよー、体壊れちゃうよ」

「うーん、まぁ、そうだな!」

「紅茶持ってきたよ!」

ミカエラはエレンに紅茶を持ってきて二人で飲んだ。その紅茶はりんごの味がした。

エレンは小さい頃から飲んでいたがこんなに美味しい紅茶は飲んだことが無い。

「おいしい…」

「でしょっ、それはね、少しバニラを入れたんだぁ!」

ば、バニラ…?エレンは疑問に思うがまぁ、ミカエラの独特なセンスはいつもの事だ。

「そこにいたか、エレ会議が始まる。会議所まで来い。」

「わ、分かりました」

エレンは言われたとおり会議所に行った。今日はハロウィンだ。おそらくあの話だろう。

会議所に来ると、皆顔を暗くしながら座っていた。


「今日はあの惨劇から3年だ。二度とあんなことがないように、今日の夜はTCUで巡回しろ。怪しい奴がいたら捕まえろ。ってのが上からの司令だ。ったくめんどくせー、犯人は死んだだろうが。」

この偉そうな人はアレン。TCUで1番彼の率いる軍隊が強いと言われている。その秘密は、アレンのスパルタ的指導や、その頭の良さだ。なんと言っても彼は失敗を許さない。

失敗は成功の元という言葉があるが、戦場で失敗は絶対に許されない。だから日頃の失敗も許さないのだ。

「エレン、お前はワシントンのあのテロが起きたビルの近くを巡回しろ。ほかは辺りを回ってろ。」

「え、あの、お、俺でいいんですか?」

「何を言う。お前にはこれからもずっと活躍してもらうからな。解散!」

その言葉と同時に解散した。アランはエレンの元に来た。アランは、エレンの同期だ。

エレンを助けている。

「エレン、どうだった?」

「俺はあのテロが起きた場所を巡回する事になった。アラン、お前もな。」

「マジかっいきなり大役だな…」

アランは少し汗をかいた。


心配になりながらもその日の夜になった。

エレンはT-329を出した。そしてアラン、ミカエラ、グラウスその他10人でワシントン州に向かった。

ワシントン州はハロウィンに飾られ、人々もハロウィンの祭りの準備にとざわついていた。

「いいか、グラウス。お前は油断すんなよ?今回来ないかもしんないが来た時に守るのは俺達だ。」

「もちろんんな事わかってんだよ。お前こそスピード出世だかなんだか知らねーかあんま奢るんじゃねーぞ?」

「別に油断してねーし奢ってねーしお前と違ってなぁ格下野郎が」

「お前こそ随分大きな任務任されたからって調子乗ってんじゃねーよ…あ?」

2人はいつも通り睨み合っている。いつもの事だが、いつ見ても見苦しい。

いきなり喧嘩をふっかける。そして誰かに止められる。そんな毎日だった。

「よし、じゃあ俺とアランは左のビル、グラウスとミカエラは右のビルを担当しろ。あと5人ずつで来てくれ!」

「はーい!エレーン、頑張ってね!」


ミカエラは元気に言った。エレンは笑顔で手を振った。



─ビル内─


颯爽としたビルの雰囲気だ。あのテロからわずか一年で元通りになったらしい。それを世の中では《スピード回復》として一部の人からは怪我したらそのビルを崇めればすぐに治るだとか。

ハロウィンは皆忙しくなる。黙祷を捧げたりとか、色々な行事が行われる。警察じゃ力不足として、今年からTCUが導入された。

「ねーんねーんー……ころーりーよー…ころーりーよー…」

男が小声で歌い出した。すると、服の胸ポケットから銃を取り出した。

そしてその男は天井に向けて発砲した。その音はその階に響き渡りその階にいる人は怖がりだし、逃げ出すものがいた。

「私の名前は椎名哲也。お前らには死んでもらおう…くくく…」

男は奇妙に笑いだした。すると、階段が爆発した。その爆発で、階段は崩れ落ちた。その音はエレンの耳に届いた。


「なんだ!?アラン!行くぞ!」

エレンは走り出しその階まで行った。その階は5階だ。だが、5階に行くための階段が爆破され登れなかった。

「クソが…!アラン!グラウスを呼んでこい。ミカエラはその場で待機させろ。できる限り早くお願いする。」

「おう…!」

エレンは拳銃を渡しアランはそれを受け取りそのビルを出た。

エレンは近くにいる人に話しかけた。

「これはどういう事ですか!テロ…ですか?」

「分かりません!でもあの中に子供が…」

「……え?」

この会社は仕事のためのビル。なぜ子供がいる?エレンはその疑問をぶつけた。すると、

「今日は子供を仮装させようと子供を何人か5階に呼んだんですよ…そしたらこんなことに!」

「子供を狙ったテロって事か…今もう2人来ます。とりあえずここで待機していてください!」

ここでビルからだすと何されるかわからない。できるだけ死者を出したくないのだ。

ある可能性は信じる。


エレンは深く深呼吸をした。そして、肺から声を出した。

「犯人さんよ!話をしよう!」

その声を聞いた男はゆっくり歩き出した。

「ねんねーんーころーりーよぉー…」

すると、顔を穴から出した。

すると、いきなり銃を発砲し、隣にいた女の人を撃ち殺した。

「なっ…!」

いきなり撃ち隣にいた女の人を一瞬で殺した。エレンはその事実に驚いた。

「哀れだねぇ…笑えてくる…お前らアメリカ人が俺達に何したか忘れてねぇぞ?あの日俺達に何をした、私利私欲のために爆弾を落としやがって…お前らなんかいなければいい…!」

「お前…まさか日本人…」

「偉そうに口を出すな無礼者。お前にも問題を出そう。簡単な問題だ。なぜ、俺はこのビルを襲った?30分以内に答えろ」

エレンは反論しようとしたが先程のように人を殺されたら困る。だから必死に考える。

「……あ、分かった!お前の家が空襲を受けて、その腹いせに」

「ぶっぶー。はいざんねーん!1人目の犠牲者さんどうぞー!」


すると、その男は近くにいた男の子の頭に銃を向けた。そして、10数えだした。

「やっ、やめろぉ!!何をする!」

エレンは自分の銃を取り出し発砲しようとすると先に相手に手を撃たれた。

「うわぁっ!」

手から血を流しエレンは痛みによってしゃがみ込んだ。

「はっ、しくっ…」

その銃声は頭にも耳にも身体全体に響いた。

その男からその男の子は落ち、血を流しながら4階に落ちた。

「っあぁっ!」

「くくく…ははっ…あはっ……ぶっ…ははは!ははっ!ははははは!哀れだねぇ!いいねいいねー!その絶望した顔を見たかったよ!ばぁーか!!もっと見せろ、その顔、こっちに向けろぉ、その憎しみにまみれたその顔をもっと見せてくれよ!もっと!もっともっと!もーっと!!」

男は奇妙に大声で笑いだし地面をたたき出した。お腹を抱えているようにも見えた。

だが少し男の顔が苦しそうに見えた。

よく見るとお腹を強く抑えていた。


(病気でもあるのか…?今がチャンスだが…手を撃たれちまったせいで銃を上手く撃てないどころか持つことさえ難しい…)

「お前…おかしいぞ…」

「……はぁ、はぁ…お前らもじゃねーかよ、なんも罪もない人達を爆弾で殺したお前たちに何がわかる?腐ったお前らに何がわかるってんだよ!!」

男は銃を乱発した。エレンは言葉で止めるが男は聞かない。

「みんな伏せろ!!絶対に撃たれるな!!」

その銃は誰にも当たらなかった。

だが、お腹をまた強く抑え始めた。すると、そこにアランやグラウスが来た。

「お前っ…その手どうしたんだよ!」

「撃たれちまった…あいつの情報を教える。奴はもう2人は殺した。そして奴は日本人。きっとあの空襲に凄い恨みを持っている。そして、奴は何かしら病気を持っている。」

「分かった!後は任せろ」

「頼む…」

エレンはハンカチで手を抑えた。そして、2人は交渉を始めた。

「もうやめろ!そんな事をしても意味が無い!」


「俺にはあるんだよ。じゃあ2つ目の問題だ。なぜおr……」

アランはその男の頭を撃った。その男は4階に落っこちた。

「話をする必要なんてない。殺せばいい。当たり前だろ?奴は2人を殺した。もうテロ対策基本法の基準を満たしただろ。」

アランはすんなり撃ち殺した。エレンはその行動力を褒めたたえたくなったが、少し妙な気分になった。こいつは何をしたかったのだろうか。何が目的なのだろうか。だがとりあえずエレンはアランに抱きついた。

「お、」

「よくやった…感謝する」

「何やってんだ、俺は男だぞ?」

「男の友情って事だよ。」

左手で強く抱きついた。

しばらく経つと、子供を助けるためにハシゴを持ってきて、子供をみんな降ろした。

グラウスとアランで、死体を外に運んだ。

外にはアレンが立っていた。

「よく生き残った、よく勝った。死体はあの車に乗せろ。ハロウィンの祭りは中止にした。まだ何かあるかもしんねーからな。」


「はい…」

「その手どうしたエレン。」

「敵に撃たれてしまい…」

「さっさと手当しろ。あの車に包帯とかあるから。早くしてこい。」

エレンは返事をすると急いで車に乗り、包帯を巻いた。

すると、目の前で建物が爆発した。

「クソ…奴らの狙いはこれか」

おそらくハロウィンテロに似せたテロを起こさせそしてそのテロに手がいっぱいのうちにテロを起こす。

敵も考えるもんだ。

「よし、エレン、この場はお前に任せる。」

「はっ!?」

「俺は俺の隊を援軍として連れてくる、お前らはここで時間稼ぎをしろ!1人も死なせるな、わかったか!」

「は、はい!」

エレンは車から降り計100名の兵士を一旦ひとつの場所に集めた。

「きっとやつの狙いは俺です。前に、そう言われました。なので、敵が来るところに2分にわかれ敵兵を2分割します。そして、敵に見つからないように屋根に登り敵が近づいたら各自撃ってください!」



「おう、右は俺とミカエラでやる。お前たちは左にいけ。」

「分かった!」

50人ずつで分かれ、敵兵が近づいてくるのを見たエレン。

作戦をまとめると、敵にわざと見つかり、エレンたちは50人ずつで2手にわかれる。そして敵兵を2分し、各自で撃ち殺す。これしかないと思った。

「敵が来たぞー!」

敵はエレンたちの方向に向かってきた。そして、敵に見つかり、エレンたちは2分割した。

各自屋根に登り、隠れた。

「俺はここで待機。この手が使えれば、活躍できたんだけどな」

「しょうがない。気にすんな。」

10分ほど経った。すると、一撃目の銃声が聞こえた。それに続くように銃撃戦の音が鳴り響く。

エレンの近くの兵たちも銃撃戦を始め、敵の嘆く声が聞こえる。

「始まったな…」

「あぁ…」

すると、エレンの左の屋根から1人喉から血を出しながら転げ落ちた。


「なっ…!」

「エレン気にするな。」

それに続くように2人目、3人目と落ちていく。思った以上に敵はやる。見たところ1000人程度だが、こちらは100人だけ。手勢が悪い。すると、エレンの目の前の兵士が一気に2人落ちていった。

その屋根に残るのは1人だ。

屋根での戦闘。敵も撃っているため、1度頭を下げてしまったらまた頭をあげるのが難しい。タイミングとの勝負だ。エレンは考えた。

しばらく経つと、1人の兵士が道の真ん中で銃を構えだした。

「おまっ、なにを!」

「うわぁぁぁ!!!」

その男は敵に向かって銃を乱発した。その銃は何人かに当たったが、そいつに敵の銃弾が何発も当たり、崩れるように死んだ。

「何馬鹿なことを…」

すると、1人だけになった男兵士がエレンにこう言った。



「俺もあんなふうに死にたい…こんな逃げるように戦うのはもうごめんだ!」

するといきなり屋根を降り始め、敵の真ん中で銃を乱発した。だが敵に撃たれて死んでいった。

それを見た兵士たちは数名ほど勝手に屋根を降り始め同じことをしたが結果は同じだった。

「何馬鹿なことを!いい加減やめろ!こっちの手勢がもっと悪くなる!考えろよ!」

ダメだ、追い詰められた兵士は上司の言うことさえ聞かない。エレンも時期混乱し始めた。

「落ち着けエレン、アレンさんは必ず来る。」

「でも兵士が持たないだろ…!」

「お前が死んでも同じだ!生きろ!エレン!お前が生き残れば、TCUは問題ない。だから、兵士を落ち着かせろ、頼む」

エレンはアランの話を聞き少し冷静になった。そして、

「生きれば勝ちだ!!だから、死に様なんか考えるんじゃねー!!男なら!勝ってみせろ!!」


その言葉を聞いた兵士たちは冷静さを取り戻し落ち着き始めた。そしてそこに車が何台も来た。

運転席からアレンがでてきた。

「よく耐えた、エレン。あとは俺に任せろ。」

すると、車から兵士が次々とおり、敵に向けて発砲して行った。そして、敵の後ろにあっという間に回り込み、敵を次々に討ち滅ぼした。

結果、2時間。2時間エレン達は耐えきり、その後30分で敵兵を駆逐した。

エレンは緊張から解き放たれたように倒れた。


─1ヶ月後─


そのテロは第2次ハロウィンテロと呼ばれ、夜にしり渡った。エレンの功績はまたもや世間に広まった。だが、エレン本人はこの結果に満足していなかった。

「1人も死なせないって、言ったのに…」

「戦場では死が基本だ。死ぬのが当然。当たり前だ。あの時1人も死なせるなって言ったのは、お前のやる気を出させるためだ。」

そう、エレンの作戦のおかげで、こちらの死者は8人に済んだ。エレンはまた功績を上げた。とりあえずその結果を喜べと、アランは伝えた。

ビルでテロを起こしたあの男は、胃がんを患っており、そして空襲により妻を失ったという。


これからもエレン達の戦いは続きます。


     ~完~













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