革命編

第17話 革命前夜

その日の次の日、エレンとアランは本部をうろついていた。エレンの顔は暗く、アランはエレンをずっと心配していた。

するとそこに、グラウスが態度でかそうに歩いてきた。

「なんだぁ?お前他人の家で泣いたそうだなぁ?随分強がってた割には弱いなぁ!」

「あぁ?お前だって初任務の時震えが止まらなかったってミカエルが言ってたぞ!」

これはいつものような喧嘩か?お互い睨み合っている。グラウスはエレンの頭を掴み、細い目付きで睨みつけた。

「うっせぇなぁ、すぐ泣くやつに言われたくないんだよボケがァ!!」

「あぁ!?初任務で震えていた奴が弱虫とか言ってんじゃねーぞ!」

「うっせぇ!泣き虫やろう!」

「黙れ!弱虫がぁ!」

エレンはグラウスの腹をグーで殴った。グラウスは腹を抱えながらも強がって立ち上がった。

「そんなもんかお前はぁ!」

グラウスも負けずにエレンの腹を殴ったが、それをエレンに止められた。だが、グラウスはエレンの腹を蹴り、エレンは腹を抱えながら地面に座り込んだ。

「いってぇ………」

「へっ、お前の力じゃ俺に……」

グラウスがエレンにちかずくとエレンはグラウスの足を蹴り一瞬でグラウスの上を取った。

「油断したのかばーか!あんなんで痛いって言うわけねぇだろうが!」

「このやろ……シバくぞおまえ!!」

殴り合いの喧嘩になりそうな所に、ある女の人が来た。

黒髪の、髪は短いが眼鏡をかけている。サラサラな髪であり、風に揺らいでた。

「何してんのグラウス。ここで喧嘩しちゃだめでしょ」

少し小さめの声だった。だが、納得いかないグラウスはエレンを殴ろうとしたが、

「エレン君だっけ?ちょっと退けて。」

「は、はい。」

エレンはグラウスの上をどけた。すると、その女はグラウスのお腹をかかと落としで踏みつけた。

「ぐはっ!」

「辞めてって言わなかったっけ?」

「は、ひゃいいいまひた…」

その女はみんなの前で自己紹介した。

「私の名前はエルゼ。グラウスに師匠って言われてる。特技は絞め技。グラウスに教えてる。」

「は、はぁ……」

エルゼはその場を去っていった。するとグラウスはずっとエルゼを見つめていた。お腹を抱えながら。

「お前、まさか好きなのか?」

「んなわけ…ねぇだろ」

エレンとグラウスはその場を去って自部屋に戻った。エレンはベッドにいながらも、寝れなかった。泣く気は無かった。だが、耐えれなかった。戦争で死ぬのは当たり前。ずっとそう言い聞かせていた。今まで親しい人が死んだ事は何度かあった。だがそんな悲しまなかった。でも、リュークは、エレンを尊敬してくれている。何度もその言葉が励みになったのに。今さら。感謝言えてない。そんな後悔が募るばかりだった。

「エレン、ちょっと来い。」

ドアの向こうから呼ばれた。エレンはなんだろうかと疑問を持ちながらもドアを開けた。そこにはアレンがいた。

「前に言った話を覚えているか?」

「あぁ、国と戦うって」

アレンはエレンを連れて総長が居る部屋。総長室に入った。軽くお辞儀をして、エレンもお辞儀をした。

「初めまして…エレン・ウォーカーです。」

「そうか、君が……」

総長は手を組んで座っていた。国と戦うとはどういうことなのか。そして、何故エレンを呼んだのか?色々疑問に思った。

「国は、ある事件をきっかけに弱腰になったのだ。」

「ある事件?」

「それは──モンロー虐殺事件」

モンロー虐殺事件とは、モンローのある村が、SCOPに制圧されていたのだが、人々はのんびり生きていた。だが、TCUがその村に攻め入ろうとしたが、SCOPがそれを知ったのか。その村の人々を無残に殺していき、最後には火をつけたのだ。しかもそれに終わらず、モンロー全域に攻撃をし、あちこちに火を放った。その合計死者数は1000人を超えたという。

「そしてその事件をきっかけに、国はテロ対策基本法を作った。そして、その内容は、敵が撃たない限り、こちらからは攻められない。そして、TCUから攻撃を仕掛けることは出来ない。というものであった。」

「そんな事件があったんですね…」

「だが、その法律を変えなければ、SCOPを無くすことは出来ない。だから今が革命の時だ!」

そんな事件があったのか、1000人規模の死者数……今までにあっただろうか?多分ないだろう。死んだ人々も、こんな死に方を望んでないだろう…

「あの、何故俺が?」

「お前はその脳で俺達を勝利に導いた。それだけだ。お前に頼ってる。もう、泣くんじゃねーぞ」

アレンはドアを開けてどこかに行った。そうだ、エレンは何度も勝利していったんだ。

【ぜっ……だい……に…まもって……くだしゃ…ぃぃ……しんじ……てます…】

期待を裏切る程最悪なことは無い。前を向かないと。

「分かりました。俺に任してください。」

「期待してるもうよい、」

「はい。」

エレンは軽くお辞儀をしてドアを開けた。ドアを閉めて歩きだし、部屋に戻った。

エレンは早速軍服を着て街に出た。アランもそれを追って街に出た。

「顔色変わったね!エレン!」

「次の任務は大変だぞ?国と戦わなきゃ。」

「俺達はソ連と戦ってるようなもんだ。勝てるよ。」

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