第15話 新型テロリズム

────────は?

今なんて言った?このテロの犯人は全員元TCUだって?な、何言ってるんだ…確かに今使われてる武器はT-229だ。だけど、武器は引退したら回収されるだろ……何故あいつらが持ってるんだよ。しかも50人?俺たちは…アイツらに一体どうすれば───

《………レン、エレン…エーレーン!》


「うっ、なんだ、アラン」

「少し落ち着け…確かにおかしい所は沢山ある…が、それはまた後だ。今はこの状況をどうにかしないと。」

エレンは深く深呼吸して現場指揮の準備をした。アランはバッグからライトをだして兵士を集めて早速作戦準備をした。

敵は50人。こちらは60人。相手にとって不足なし。エレンは臨時の班を作り、相手を見つけ次第撃ち殺す。先程のリュークの行動でわかったが、敵は命中率はかなり低いため、こちらが先制で相手を撃てば敵を一掃出来る。

「エレン、なんか今回は落ち着いてるな。」

「別に、ただ、こうでもしないと平常心を保てないからな。なんか動いてないと」

すると、近くの柱に銃弾が当たった。当たりはざわついた。すると、10人の兵士がエレン達の前に来た。

「待て!」

エレンは銃を構えるのを止めさせた。そして、敵がガスマスクを外した瞬間。さっきよりもざわついた。───敵は元TCU

「お、お前、イグニス……お前、何してたんだよ!いきなり消えたからしん………」

────敵はその兵をうち殺し、エレン達に銃を向けた。だが、その中で1番偉そうな人がエレンの頭に銃を当てた。そして、鋭い目付きでエレン達に条件を言った。


「俺達がここから去って欲しいなら、この駅を爆破しろ。俺達がここから去った後にこの駅を爆破したら今回は終わらしてやる。」

「くぅ…………」

エレンは手を強く握りながら考えた。だが、TCUの兵が銃をその男に向けたが、その男はその兵を銃で撃ち殺した後、こちらの兵を5人程度殺した。男はその場で大声で笑い始めた。そしてエレンを睨みつけた。

「俺を殺したきゃ殺せ!殺す事が出来るのなら。そしてどうだ?俺のこの要望を答えてくれたら誰も死にやしない。お前の仲間もだ。その代わり俺達は逃げるがな。だが、仲間を思うならこの判断は言うまでもないだろ?」

「うぅ………兵を一旦ここから引く。この人たちをここから逃がす。そして……ここを爆破する。」

だが、爆破はどうする?ここの駅の偉い人に掛け合わなきゃいけない。そしてTCUにも言わなくちゃいけない。TCUが許すか?これは、負けとなる。だが、こうでもしないと終わらない。

「エレン!!ちょっと…そいつは!?」

「敵……だ…敵の幹部だ。ここでこいつらを逃がしてここを爆破すればこれで終わる。」

アランは頭を抱えた。何をしたらいい?こいつらを逃がすという事は負けを意味する。そしたら、せっかくここまで来たのにみんなに合わせる顔が見つからない。そして何より…

リュークの死が意味をなさない。勝つためにリュークは死んだのに──

「今はリュークの事は忘れろ。決断はついただろ。」

「あぁ。もうとっくについてる。ここから逃がす。早く!」

男は笑顔になり、敵に話しかけ、敵は随時逃げていった。そして、その男はエレンを指指して教えた。

「俺の名はリーグナー・イグニスだ。SCOPの幹部だ。じゃあな、若き兵隊さん♪」

「くそ……この……やろ…!お前らもここからでろ!行くぞ!」

エレンはそう言ってその駅を出た。エレンとアランそして、10人くらい駅を出た瞬間。

その駅は爆発した。その駅は日を上げ強く燃えた。煙がたちエレン達は車に乗って一旦その場から離れた。

「あいつら……!約束が違うじゃねーかよ!」

エレンは車のドアを強く叩いた。運転手はそれをやめさした後に消防署まで走った。消防は直ぐに車を出して消火に勤しんだ。

エレン達は本部へと戻った。

エレンは総長に今回の事を全部まとめて伝えた。あの男“リーグナー”の事も。だが、その名は聞いた事があるらしい。


今回のテロでは、民間人の使者数80人。兵士の死者数200人。負傷者合計300人。

今回、新型テロという事もあり、いつものテロよりもTCUの損害はいつもよりでかかった。何より、敵兵を逃がしてしまった事がでかかった。

あのリーグナーって男………一体何者なんだろうか。これから先、エレン達に何をしてくるのか。



「いつか……あいつ殺す。今回は負けた。負けっぱなしじゃいられない。」 

「だな。だがその前に強くならないと。」

エレンとアランはニヤッと笑い2人で言った。

「まだ終わってねぇよ」



しばらく日が経って、エレン達は訓練を受けていた。内容は射撃、ランニング、筋トレ。これらを毎日やり続けた。エレンはトップの成績を収め、アランもそれに続いて2位だった。


「よぉ、エレン。訓練は順調か?」

「なんだグラウス。からかいに来たのならどっか行け。」

すると、グラウスは胸ポケットから手紙を出した。

「ほらよ。リュークの母親からだ。明日、リュークの家に来て欲しいらしい。忘れるな」

「わかった…」

エレンはその日訓練を早めに終え部屋にこもった。

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