第13話 忍野賢治について

 忍野賢治。


 大陸奪還が完了したのでハンター養成は終わり、代わりにダンジョン探索者養成校が設立される。

 田舎暮らしで近所に他の学校のなかった賢治はそこに入学。

 卒業と同時に探索者見習いを始める。

 既に両親を亡くしている賢治には早々に収入を得る必要があった。


 賢治は両親の遺産を奪おうとする大人を見て慎重な性格になり。探索者見習いの賢治は探索者ギルドが安心だと断言するパーティーにしか、ダンジョンへの同行を求めなかった。


 15歳になり本登録するとソロで活動を開始。

 職業が斥候戦士だった事も幸いして、安全優先でもそこそこの結果と収入を出せていた。


 16歳の時に北の大陸で未発見だったダンジョンが氾濫。中級探索者まで…下級探索者以外の殆どは北の大陸に鎮圧へと向かった。


 17歳。

 中級探索者が居ないので当日15歳になったばかりのマッケンジーの指導者に指名される。

 半年後、探索者学校を飛び級した12歳の天才双子。ダリアとリンダも同時に指導することになる。

 マッケンジーも秀才で、3人共にあっという間に賢治と同等の実力になる。

 職業バランスも良かったのでそのままパーティーを組む事に。堅実な性格のダリアがリーダーに選ばれ、賢治がサブリーダーに指名された。

 この時マッケンジーは自分がダリアをサポートするサブリーダーに選ばれると思っていた。


 パーティーの名前はキンセンカになった。

 キンセンカの花言葉は。

「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」

 名付けはマッケンジー。由来は結成した時に近くに咲いていたから。花の名前はダリアが知っていたが、花言葉までは知らなかった。


 18歳。パーティーの躍進は順調だが、マッケンジーが横柄になってきた。


 19歳。マッケンジーの勝手が過ぎるので賢治が警告。

 本来はダリアがすべきだが。リーダーに悪感情を持つもいけないと賢治が代わる。この件からダリアは賢治を意識し始める。

 同時に、天狗になっていて視野狭窄になっているマッケンジーは、自分を注意した賢治を目の敵にするようになっていく。


 20歳。双子が美しく成長。マッケンジーが双子の成長を見て、自分の女にしたいと思う様になる。完全に反省した振りをして3人に謝罪。賢治とも表面上は仲良くする。


 21歳。ダンジョンで6腕2脚の強敵。スパイダーベアとの戦闘中に、背後から音も気配もないアサシンスネークに襲われる。

 賢治が勘だけで背後を向いたら、巨大な蛇の魔物がリンダを飲み込もうとしている。

 賢治がリンダを左手で突き飛ばし右手に刀を持ったまま蛇に飲み込まれ、押し潰される前に中から滅多切りにしてなんとか生還。蛇の死体を残して後ずさり、命からがらキンセンカは熊から逃げる。熊は蛇が残されたので安全に肉が確保され、キンセンカを追わずに蛇を食う。

 この件からリンダは少しだけ賢治を意識し始める。

 パーティーの女2人共が、賢治を意識しているのにマッケンジーが気付き。殺害を計画し始める。


 22歳。マッケンジー賢治殺害計画を実行。

 何もかも乗り越えて生き延びて、異世界ディシェイドから帰還した。

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