~魔王失踪~
「何?デスターク・エビルフェイズ様がいらっしゃらないだと?」
「そうよ。何度も言っているじゃない……。ふわぁ……眠い」
「うむむむ。私が向こうの世界にいっている間に、どちらへ行かれたというのだ……」
「どうだっていいわよ、あんな禿のこと。それよりも、あの少年はどうだったの?預言者と同じような技だったの?」
「うむ。確かに同じであったな。あの少年が光るボタンのようなものを叩くと、カノンめが魔法を使いおった。預言者が使っておるのと同じようだが、あやつのは向こうの世界に行くためのもの……。まったく同じとはまだ判断できまいが……」
「そんなことどうだったいいのよ。要するにあれは魔法を使うためのものなのね。ははん、いいこと知ったわ」
「これ、サリィ。よからぬことを考えておるな。いかんぞ、まだ最終的な判断を下すには材料が不足しておる。あの預言者とやらもしばらく泳がしておこう。それよりもデスターク・エビルフェイズ様だ。このような大事なときに……」
「いいのよ、禿はそのうち帰ってくるわよ。子供じゃないんだし。それよりも、ちょっと向こうの世界に行ってくるからよろしく。あ、禿がいたら帰ってくるように言っておくわよ」
「こ、これ。サリィ……。むむむ、まったくしょうがない奴だ。まぁ、ここはサリィに任せるとしようか。それにしてもデスターク・エビルフェイズ様はどうしてしまったのだろうか?」
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