ヤシロさんは成仏できない

作者 七海 まち

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★★★ Excellent!!!

とある理由から他人の縁結びをしなければ大変なことになってしまうことになった主人公。
この設定からしてまず面白い!

しかしこの作品の面白いところはそれだけではない。
全ての出来事には縁がある。
これら登場人物がここに集められたのには訳があったのだ。
そこには私たちの想像を越えた過去があり、思いがあり、それらがいつか一つの糸に重なり始め……驚愕のラストへと恐るべき展開を迎える。

ミステリーあり、笑いあり、ラブコメあり、きっとあなたを満足させる一夏の思い出がここにある、おすすめです!
さあ、成仏してしまう前に、急げ!

★★★ Excellent!!!

オカルト、幽霊、超能力。
そんなタグに騙されてはいけない、まっすぐに夢に向かって生きてきた男の生き様をたどるッ、エマの
ヤシロさん成仏しなさい奮闘物語!

ヤシロさんの人生は褒められたものではなかったかもしれない。
何しろ、積んできた徳の数がまさかの———ウン。
徳がなければ、ヤシロさんは成仏できないといわれ、なんやかんやで、エマも巻き込まれていく。
ヤシロさんの自由な人柄が、とっても素敵。幽霊だし、よけいに!

さらにさらに、わたくしのイチオシ、長日部くんがまたよいのです。
オカルトマニアでまさかの能力のもちぬし。
一話からずっと面白いのですが、この物語の本領発揮は十七話から!!
ぜひぜひ、その目で!!

エピローグのタイトルもまたニクいのです。こういうの好きですなあ。

★★★ Excellent!!!

主人公エマと、同じアパートのお隣さんであるヤシロさん。とは言っても二人にほとんど接点はなくて、ほんの少し言葉を交わしただけ。ヤシロさんが、亡くなって幽霊として現れるまでは。

なんでも、ヤシロさんはこのままでは成仏できなくて、無事成仏するためには、エマが手助けしなくてはなりません。
エマにしてみれば完全にとばっちりですが、知らん顔もできない理由があり、ヤシロさんの成仏を手伝う事に。

個人的に好きだったのが、ヤシロさんとの手伝いをすることになってから、何かと声を掛けてくるようになった、同学年の長日部君です。最初はちょっと変わったオカルトマニアと言った感じなのですが、彼の事を知っていくにつれ、だんだんと好感度が上がっていきました。
オカルトマニアなんて言うと、もしかしたらあまり良くないイメージを持たれる方もいるかもしれません。ですが、読み終わった頃にはそんな印象なんて吹き飛ぶこと間違いなしです。彼がいったいどんな活躍をするのか、ぜひ読んで確かめてみてください。

★★★ Excellent!!!

人は死んだらどうなるの? 一説によれば三途の川を渡って、あの世に行くと言われています。だけどもし、その三途の川を渡ることができなかったら……

中学生の女の子エマは、真面目な優等生。しかしある日、事故で亡くなったアパートの隣に住んでいた高校生、ヤシロさんの幽霊が現れてエマに頼みます。生前良い行いをしてなかったため、三途の川を渡れない。成仏するために協力してくれ、と。
突然現れた幽霊からのお願い。本当なら協力する義理は無いのですけど、聞けば四十九日以内に三途の川を渡れなければ、死後エマの魂も成仏できなくなってしまうそうで。どうやらとんでもない事に巻き込まれてしまったみたいです。

三途の川を渡るためには、善行をして徳を積まなければならないのですが、そのために選んだ手段は、縁結びの手伝い。誰かの恋を成就させて、徳をためようと考えたわけですが、これが一筋縄ではいかなくて……

元々仲が良いわけではなかったエマとヤシロさんですが、厄介な事になってしまいました。三途の川を渡ろうが渡れまいが知った事かと言ってやりたいでしょうけど、死後の自分の運命がかかっているとなると、無下にもできませんよね。
衝突しながらも、どうやって縁結びをするかを考えていきます。さらに、同級生の霊感少年も加わって、皆で縁結びをしようと奮闘していくわけです。

そしてこのお話は、ヤシロさんを成仏させること以外に、エマの成長が一つのテーマになっているって思いました。
優等生と言われているエマですけど、まだ精神的な未熟さもある、中学生の女の子。人並みに悩みだってあります。この縁結びを通して、彼女がどう成長していくか。縁結びの行方と一緒に、そちらにもご注目ください。

★★★ Excellent!!!

皆さんは子供の頃、アニメや漫画や小説の世界の中に入り込みたいと思ったことはありませんか?
わたしはこの優しくてそれでいてハラハラドキドキする物語に最初は引き込まれて、それから今度はキャラたちに感情移入して、最後にはどのキャラでもいいからわたしも物語に参加させて! という気持ちになりました。

わたしたちの現実は楽しいだけのものではありませんけれども、こういう心から溶け込める作品が隣にあるだけで毎日をにっこりと生きていけるような気がしました。

本当に素晴らしい作品です!
心からオススメします!

★★★ Excellent!!!

ろくに学校も行かず引きこもっていたというヤシロさんは、話してみれば思いのほか真っ直ぐで魅力的なキャラクター。

ヤシロさんだけではなく、どのキャラも個性があっていい。

場面転換はスムーズ、文章は読みやすい、伏線が回収されていくさまは気持ち良く、主人公エマが抱えてきた悩みへの決着も心地良い。

良いものを読んだ、という読後感。
お薦めです。

★★★ Excellent!!!

死んだら終わりだと誰が決めた?

一般人に近く安定感のある主人公の【エマ】が、物語を引っ掻き回す【ヤシロさん】に振り回されながら、どこか頼りがいのある小鬼さんや、オカルトマニアで好少年の【長谷川くん】と共に奔走するストーリーです。

随所に作者のメッセージ性が見られ、考えさせられるような物語になっています。
1話辺りも読みやすく、引きが上手い為、スラスラ読めます。
コンパクトにまとまっており、ラストも素晴らしい作品です。

是非、読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

つばさ文庫公募用として書かれた本作。
中学生のエマちゃんを中心に、奇妙な隣人の幽霊、三途の川と水先案内人、同級生に先輩にと、多くの要素を詰め込みつつもワンテーマ一本勝負でバチッとまとまった良作。

主人公のエマちゃんの成長と、もちろんヤシロさんの成長。そのほか主要なキャラクタすべてに、成長と先に進む希望が満ち溢れている。物語はこうでなくっちゃあ! と読みながらわくわく&なるほどの連続。

中学生の目で読んだつもりですが、大人が読んでも学びがある物語。何よりも、テンポがいいからすいすいと読める。
三途の川を、ヤシロさんは渡れるの〜?! あっと驚くラストまで、君は目を離すことは出来ないっ!

★★★ Excellent!!!

最後に言葉を交わしたから。
そんな理由で幽霊となってしまった隣人ヤシロと妙な縁が出来てしまい……

いわゆる三途の川を渡るには、徳を積むことが重要らしいのですが。
しかし、このヤシロくん。徳が……ない。ゼロなんだとか。

それでも、勝手に成仏できないのであれば、放っておいてもいいんですが、そうもいかないのが本作。この幽霊が成仏できないと、主人公エマにも悪い影響があるらしく……

なんとかしなくては!

ということで、奮闘するエマ。
そして、まさかの展開に……

幽霊ヤシロさんの他にも、小鬼やオカルトおたくっぽい男子、優等生の先輩などなどが登場。将来の夢や自分の個性ってなんだろうという思春期の悩みも描いてあり、違和感ない心理描写も魅力です。

★★★ Excellent!!!

 人と人とは偶然繋がり、そして交わる。
 ヤシロさんと奇妙な関係で繋がったエマ。そこに待ち受けていたのは、小鬼じゃ。小鬼がおる(by ポムじいさん
 と、冗談はさておき、霊界のシステムを教わりながら、エマはヤシロさんの為に(?)あれやこれやと奔走する羽目に。
 現代スペクタクルファンタジー「ヤシロさんは成仏できない」ここに完結!

 ヤシロさんは成仏できるのか?
 その目撃者は貴方だ。

★★★ Excellent!!!

不慮の事故で亡くなってしまった、そんなに知りもしないお隣さん。
ひょんなことから、その人・ヤシロさんと縁を持ってしまった主人公のエマは、
ヤシロさんが成仏できるように協力することになるのですが……。

導入部から物語がすっと頭に入ってきて、さらに毎回引きがよく、読み出したら続きが気になってしまうことまちがいなしの本作。
それぞれのキャラクターも感情移入しやすく、思わず見守りたくなってしまいます。
一見『真面目な優等生』のエマにも、思わず共感して胸がちくりとしてしまうような過去があったり、引きこもりだったという一見無気力なヤシロさんにも、秘めた想いや思い描いていた夢があったり……。
さらに、エマが出会う不思議な雰囲気の少年長日部くんも独特で、エマとの関係の微妙な変化は見逃せません!彼の能力は地味にチートだと思います(笑)

少し切ない場面もありますが重過ぎず、にやにやあり、ドキドキあり、児童向けとしてはもちろん、大人もバッチリ楽しめます。
特に最後まで読んだ人にしかわからないであろうこの読後感は、最高です!
ぜひぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

この作品はシンプルな上に読み易く、素朴な魅力が詰め込まれています。

誰にでも受け入れられ、誰もが考えさせられ、気付けば誰もが驚かされている。

謎に満ちた『ヤシロ』君と、摩訶不思議な現象に振り回される一般人の主人公『エマ』。

まだ二話しか拝見していませんが、十分に面白いと感じられる作品でした。