ぼくの大事な車が入院した件について

作者 紫藤 咲

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★★★ Excellent!!!

面白かった(語彙力ェェ)

まずこの言葉が読み終わって口から零れました。普通ならば思い出すのも嫌になりそうな題材な気がする。それを面白おかしく書いてしまうのは物書きのタフさを表している気がしてならない。

くすりと笑って、途中で背筋が痺れるような感覚を覚えた。怖いな〜 恐いな〜でした。

ハットリくんは出張鑑定してますか?って読みながら思った。

この作品は知っておくと為になることが沢山だった。これから先に出来れば経験はしたくないが覚えておくと良いかもしれない。

★★★ Excellent!!!

ある日帰宅しようとしたら、車の窓が全壊している。誰がやったのか。いたずらなのか怨恨なのかもわからない。すべてが理不尽すぎる話だ。事件はある意味誰にでも起こりうる内容ではあるのだが、作者の読みやすくわかりやすく面白く、構成と引っ張り方の見事さでついハラハラと楽しみに読んでしまう。どんな感情も俯瞰で、何が起きてもどこか冷静に観察して文字にする、このモノカキのサガにきたら! 自分自身の不幸すら人に楽しんで貰おうとするエンターティメントぷりときたら! そういうのを『才能』っていうのだろう。この作者の小説は「小説とは、根も葉もあるウソ八百」という佐藤春夫の言葉を体現したものだ。エッセイは彼(絶世の美女かもしれないが)のひょうひょうとして、どこか醒めていて、それでいてあたたかでユーモラスな人柄を楽しめる。読者としては、もうお書きになるものを楽しみに心待ちにするしかない。