113 夏月の夜風に誘はれ…… 四句切れ

――――――

  盛夏の夜を


夏月なつきの夜 風に誘はれ 深草の 茂みに鳴くか 虫よはやるな


・なつきのよ かぜにさそわれ ふかくさの しげみになくか むしよはやるな

――――――――――


[通釈]

 盛夏の夜を詠んだ歌

 夏も盛りの月夜、風に誘われて深草の茂みに鳴くか。虫よ、焦るな。そんなに焦らなくとも、秋はじきにやって来るぞ。


[補註]

・四句切れ。


―――――

夏月なつきの夜 風に誘はれ 深草の 茂みに鳴くか 虫よはやるな

―――――――



(令和元年八月十日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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