089 山ぎはの空もほのぼの…… 文法、二句切れ、散文取り

――――――

  夏の暁を


山ぎはの 空もほのぼの 暁や ぐらきかげも 明けそむるにや


・やまぎわの そらもほのぼの あかつきや こぐらきかげも あけそむるにや

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[通釈]

 夏の暁を詠んだ歌

 山ぎわの空もほのぼのと白んできた。暁よ、こんもり茂って暗い木陰も明けはじめるであろうか。


[補註]

・文法…結句の後ろに「あらむ」が省略されています。

・二句切れ。


―――――

山ぎはの 空もほのぼの 暁や ぐらきかげも 明けそむるにや

―――――――


[散文取り]

 鈴木由次『文法全解 更級日記』旺文社「一七、霊山詣で」



(令和元年七月八日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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