080 君かかる梅雨の晴れ間の…… 枕詞、初句切れ

――――――

  梅雨のつく


君かかる 梅雨の晴れ間の ぬばたまの よるくもの はかなき月よ


・きみかかる つゆのはれまの ぬばたまの よるのくもいの はかなきつきよ

――――――――――


[通釈]

 梅雨の月夜を詠んだ歌

 あなたのことが気にかかってしまいますよ、本当に。梅雨の一時的にやんだ夜空に、頼りなくも浮かぶお月様よ。


[補註]

・枕詞…第三句「ぬばたまの」→「夜」。

・初句切れ。


―――――

君かかる 梅雨の晴れ間の ぬばたまの よるくもの はかなき月よ

―――――――


[推敲]

 恋愛か何かの歌としても読めそうです。



(令和元年五月二十三日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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