024 鯉のぼり一つところを…… 句切れなし

――――――

  五月五日、こひのぼりを


こひのぼり 一つところを 泳ぐさま 世の憂き人の やうにあるかな


・こいのぼり ひとつところを およぐさま よのうきひとの ようにあるかな

――――――――――


[通釈]

 五月五日にこいのぼりを詠んだ歌

 こいのぼりの、いつまでも同じところを泳ぎ続けるそのさまは、世の中のつらい状況から抜け出せない憂き人たちのようで、まことに、あわれであるよ。


[補註]

・句切れなし。


―――――

こひのぼり 一つところを 泳ぐさま 世の憂き人の やうにあるかな

―――――――



(令和元年八月二日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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