【曖昧な愛舞い】

第296話

【曖昧な愛舞い】


 我が身のなんと重いことか。


 地球と云う小さき中の大きな塊から

 抱き寄せられているからこその重さ

 即ち地球からの束縛。


 重い、重いし、のろいし、おそく

 重い、重いし、にぶいし、おろか。


 抜け出そうか、鈍重の沼

 脱ぎ捨てようか、鈍重の殻

 破砕するんだ、鈍重の型。


 一瞬の無重力をこの身体に

 この我が身に

 芯なる心に

 知らざる動きに

 揺らぎの狭間に浮かぶ解放。


 全てを置き去り

 全てをなげうち

 束縛をも抜き去って

 時間を超越した断層で

 さあ

 舞い散ろうか。

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