【拡散する粒子の水面で】

第221話

【拡散する粒子の水面で】


 遠く、触れることすら許されぬ果てから

 星たちは微かに語りかける


 私たちはここに在り、ここに生きづいている

 君たちはどこにいて、どう生きている?

 と、微かに語りかけている


 時には、

 わたしの最期を見とりたもうよ、盛大に

 と命振り絞り、力を解放し

 或いは、凝縮する


 この囁きに似た微弱な波動は、しかし

 果てなく困難な未知を旅してきた勇敢な使者


 その使者たちを

 尊敬と神秘を広げたこの瞳で

 私は出迎える


 街燈は灯る

 気遣いを知らない、その傲慢な波動が

 瞬時に彼らを葬り去った


 なんと身勝手な


 この傲慢な波動によって生み出された

 人型の影に、私は見下ろし叱咤する


 貴様はなんとも身勝手だ

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