【ご機嫌うるわしゅう】

第192話

【ご機嫌うるわしゅう】


 空はいつだって青い

 僕が僕になったときから

 僕がみんなへ還るときまで

 そのまえから

 そのあとまでだって

 いつだって青く

 いつだって透明


 雲を見る

 空は暗いという

 雨をしのぐ

 空が泣いているという

 雪を避ける

 空は芸術家だという


 違う

 それは違うよ


 いつだって青い

 いつだって透明

 いつだって何もない

 青が濃くなり夜になる

 青が薄くなり朝になる

 それが空のすべて

 それが空のすがた


 仰ぎ見て、瞳に映る範囲の感想で

 空が、空が、と一喜一憂

 何を見ているの


 空はこんなにも、一途だ

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