【道端に転がる糞の素晴らしさに気が付いた時の感動といったら】

第169話

【道端に転がる糞の素晴らしさに気が付いた時の感動といったら】


 言葉以外での表現を知っているのなら文章でなくたっていいのにそれを知らない私はそのもどかしさを膨らませながらキーを打つ、その指に苛立ちを貯めるように


 幸せとか希望とか正義とか優しさとか意味とか

 そういった幻想に生きている私たちは

 いつでも今を生きていない

 過去という思い出に浸り

 未来という夢を抱いて

 反省という名の言い訳でやり過ごす

 いつだって今から目を逸らし

 過ぎ去ることを待っているただ立ち尽くし呆然と


 死という概念は知っていても

 どこかで自分は死なないんじゃないか

 と信じているような馬鹿さ加減

 目を開き、在るがままを受け入れる日は来るのだろうか

 とこうやって、また、既に、

 今という自分から目を逸らしている私という存在が無様

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