【砂を手にし、素直に徹し】

第167話

【砂を手にし、素直に徹し】


 素直っていうのはさ、想った事を遠慮なく言うことでもなければ、欲望のままに行動することでも無いんだよ。素直っていうのはさ、本来、感じたままに受け入れるっていう、そういった受動的な言葉なのさ。

 感情を有りの儘に受け入れること。それが素直ってことじゃないのかな。

 自分の感情も。

 他人の感情も。

 同じように、受け入れる。

 自分のこととして、受け入れるだけ。

 だから、

 同意する必要も無く、諭す必要もない。

 そこから何かをするわけでも、それから何かが始まるわけでも無く、

 弾くことも弾かれることもせず

 ただただ有るが儘に、有りの儘を抱きしめる。

 だってさ、感情なんてものはさ、外に放つものじゃなくって、内に留めるものでしょ?

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