【目障りな「字」が、それは「自我」】

第160話

【目障りな「字」が、それは「自我」】


 虚ろな孤独を拘束

 おもむろに光速で講読

 ここは何?と口付けをココアに

 甘い脱力を抱こうと、包囲する方位

 逃避する行為は脱構築で北向きにひた向き

 導かれる未熟に一時期の満ちる実、摘み容れる剥ける皮

 傷口からはれ上がる空は赤と黒に、艶やかに滴る青はそして硬度へ

 後続の項目に文字は蒔かれ、生えわたる黒カビと蒼いビン

 蓋を開ければ漏れ出す微振動、踊りだす近隣の菌類

 舞い上がる句も、雲も苦も、もくもくと、黙々と

 塊は定まり、誤りはわたくし

 偽りは固まり、わだかまりが謝り、私はいずこへ?

 鏡越しの僕は、聞耳つぶすも無理往生

 交わりの接吻は口を閉じて

 忘却の努力は最後に

 残った記憶は

 ささめきのパラドクス

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