明星シンフォニー
ポストに投函されていたのは、半年前に買ったスーツのDMと宅配便の不在票だった。スマホを操作し電話を掛ける。
郵便局に連絡し宅配便を受けとる僕は少し嬉しくて懐かしい気分になった。送り主に書かれた懐かしい住所、母の名前、中に入っているのは実家で取れた野菜と一通の手紙。
スマホがあるこの時代に手紙を貰うことなんて多くはなく、流れる情報の早さに置いてかれそうになるけれど、手紙だけは僕と歩幅を合わせて歩いてくれる。少し跳ねた「れ」の字を見て、今日も歩き出す。
少し遠く光る星を見て明日へ向かってく。
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