霊とイケメンは使いよう

作者 貴堂水樹

43

15人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

探偵と助手の凸凹コンビとはよく聞きますが、本作は依頼主と探偵の凸凹コンビ。しかも依頼主は幽霊。探偵はイケメンでありながら性格難あり。まさに凸凹に相応しい設定です。依頼主の女性とイケメンとのやり取りは微笑み無くして読み進められません。

今作も作者の持ち味が十分に詰め込まれています。会話のテンポ、ストーリーの進み具合、そして登場人物達の心理描写。特に心理描写は内面だけでなく動作でも表しており、毎話毎話伏線に近い書き方をしているので次の話が気になります。これは読み進める手が止まらないでしょう。

ミステリーとしても完璧な展開に、誰もがなるほどと納得出来る結末。読んで損なし。是非ご覧ください。

★★★ Excellent!!!

殺されてしまい幽霊になった主人公が、イケメン刑事&マイペースなミステリ作家と共に密室殺人事件の謎に迫る!

本作を貫くのは、主人公彩芽ちゃんの軽快な語り口。自分が幽霊だということを忘れてるんじゃないかというセリフもあり、彼女の思考にはくすりとさせられる場面もありました。
キャラクター同士の掛け合いも楽しく、するすると読み進めていくうちに出てくる数々のミステリ的な鍵。最後はそれがかちっとはまって解決するのですが、密室に関する「なるほど!」なトリックに膝を打ちました。

キャラクター小説としての楽しさと、ミステリーとしての謎解きのおもしろさが一緒に味わえるおいしい作品です。
あと影のあるイケメン刑事とキュートなミステリ作家がすごく魅力的で、あの、どっちがいいとか選べないやつ!

★★★ Excellent!!!

常に読書に楽しんでもらうスタイルでミステリーを書かれる作者さまですが、今回は一味違うスタイルに挑戦された内容でした。

Web小説において、ミステリーは相性が悪いです。構成の部分が足を引っ張るのが原因なのですが、こちらの作品では、そんな弱点をとある方法で見事に払拭されていました。

ストーリーは、亡くなった主人公の幽霊と、わけあり刑事、さらには愛すべきマイペース探偵の三人が謎を解いていく流れですが、キャラクター小説らしさとミステリーの面白さがきれいにマッチしていて、ラストまで楽しく読める仕上がりになっています。

しかも、ただの娯楽だけではなくちゃんとメッセージも添えられていて、どちらかというと、謎を解きながらキャラクターたちの喜怒哀楽も同時に楽しむ作品だと思いました。

ポップな文体にコミカルなキャラクターのやりとり。一見したらミステリーらしくない内容にも思えますが、そこはしっかりとした謎解きも用意されていますので、みなさまも、ぜひ謎解きに挑戦してみてはいかがでしょうか。



★★★ Excellent!!!

主人公の女性は、殺人事件の被害者。
彼女が死んでいるところが物語の発端。
つまり、タイトル通り、霊なんです。主人公が。
ところがその霊、自分が殺されたところを覚えてない。 あちゃぁ。

そこで刑事の登場。霊視者です。
しかも超絶イケメン!キャー!
ところが女嫌い!えーっ⁈
どうやら何か訳ありの様子。これはこれは…。
大好物でございます!

そこに、彼を学生の頃から見守る爽やかでキュートな小説家(彼も霊視者)が加わり、事件解決へと向かってテンポの良いストーリー展開が始まります。
とはいえ、主人公が犯人を知らないため、霊視者が霊にヒントをもらいまくってチャチャっと解決するという安直な話ではありません。
刑事による極めて正攻法の捜査がなされ、途中、小説家の冴えまくった推理を聞く場面はあるものの、王道の手段で論理的に犯人を追い詰めます。

イケメン刑事の過去も気になりつつ、霊と霊視者コンビの爽やかで鮮やかなチームプレーを楽しみつつ、好人物だった主人公の恋模様なども垣間見れて、いつもながら作者様のエンターテイメントスキル(って言葉、あるかな)の高さに感心させられました。
暑い夏に、霊と霊視者の名推理をお楽しみ下さい。ただしこの霊、全然怖くないです(^^)


それにしても、影のあるイケメンに勝るものなし。

★★★ Excellent!!!

主人公は死んだ「あたし」=堀畑彩芽。何者かに自宅で殺されてしまったアラサー女子。
そしてもう一人のメインキャラクターは超イケメン毒舌刑事。幽霊の姿が見えて話までできちゃう彼とともに、彩芽は「被害者・自分」の殺人事件解決に挑む!

このレビューは第3章2ー1読了時点で書いているのですが、7万字のボリュームがあっという間に過ぎていくほど、「読みやすく」「登場人物が魅力的」「続きが気になる」。

整えられた端正な文章で、読んでいてストレスを全く感じないのはもちろん、展開も全く飽きさせない。
犯人が気になることはもちろんですが、それ以外にも読者を引っ張る力がすごい。
イケメン女嫌い刑事・颯が抱えている過去は何なのか? 事件の全貌とともに彩芽の「ひととなり」も明らかになっていき、それにつれてなぜ彼女が殺されなければならかったのか、に読者は心を向けざるを得ない。

現在7月26日現在、まだ完結しておりません。
ミステリー好きもイケメン好きも、この物語の行く末を一緒に見守りましょう!!