第39話 通りすがりの英雄達


「おいっ! そこに居るのは……チュートリア……先生か?」


 あれから暫く後、我に返った俺はチコリーに回復と念の為の浄化魔法を掛け、血だらけの顔を拭いてやっていると、後ろからグレンの声が聞こえて来た。

 恐らく先程の戦いの音を聞きつけて急いで来たのだろう。

 少し息が上がっており、その後方にグレンのパーティーの面々もこちらに向けて走って来ているのが見えた。

 どうやら今日も巡回中だったようだ。本当にご苦労なこったな。


「そ、その血は……敵に襲われたのか? け、怪我は? おい、先生達に治療を……」


 血だらけの俺達を見て、敵に襲われ怪我していると思ったのだろう。

 仲間の治癒師に指示を与えている。


「い、いや、大丈夫だ。俺達に怪我は無ぇよ。この血は怪物のモノだ」


「て、敵? 先生が倒したのか? それにしたって、その返り血は……? それでその怪物は何処に?」


 俺は尻尾の先だけになって転がっている女媧モドキの方を指差した。


「こ、この尻尾は先日の奴? 上半身は? いや、それより周りの荒れ様は……。先生! 一体何がどうすればこうなるんだ?」


 俺の超速度の攻撃によって巻き起こった嵐の如き爆風の傷跡は、其処彼処に地面を抉る形で残っていた。

 グレンはその様子に理解が追い付かず俺に事情を聞いて来る。

 先程の事は正直に言っても誰も信じねぇよな。あぁ、少なくとも先輩や王子、それにダイスは別か。

 俺でさえ、怒りによって体が勝手に動いた所も有るんで、イマイチどうなったかが頭の中で整理出来てねぇ。

 あんな事は初めてだ。

 心の中に響いたあの声は誰の声だったのか……?


 では無い、別の誰か……。


「あ~、奴の魔法を阻止しようとしたら、魔力が暴走してはじけ飛んだんだ。?」


 ダイスの奴は、今回の一連の事件に関して本当にいい仕事をしてくれた。

 俺が唱えたアースバレットによる地面の抉れと、アイスバレットによるクレーター。

 あれは魔物が魔法を唱えた時に阻止しようとしたら、その魔力が暴走した所為でそうなったと説明してくれていた。

 今回の件も、それらしく見えるだろう?


「なるほど。で、その返り血って訳か。しかし今回は派手に弾けたなぁ~」


 前回の件で、グレンの中では俺の事を『まるでダメな奴』から『多少腕が立つ剣士』の認識にランクアップしているとは言え、俺がこの惨状を引き起こしたとは想像出来ないのだろう。

 グレンは俺の説明をそのまま信じてくれた。

 

「すまないが、チコリーを頼めるか?」


 俺は地面に寝かせてあるチコリーの頬を軽く撫で、そう言って立ち上がった。


「ど、どうしたんだよ。先生?」


「いや、先に帰ってギルドマスターに今起こった事を説明してくる。だからチコリーをよろしく頼むわ」


「あっ、そう言う事か。分かった。引き受けるぜ。じゃあ、俺達は周囲を確認してから戻るんで、ギルドマスターに伝えておいてくれ」


 俺は街に向かって歩き出し、グレンの最後の言葉に片手を上げて応えた。


 ……これで良い。


 これでチコリーが目覚めた時、さっきの恐怖に染まった瞳の真意を知らなくて済む。

 もし、チコリーからレイチェルの様に俺に対して恐怖と怒りの言葉を向けられたとしたら……。


 それに、ここで会わなければ、もう二度とチコリーとギルドで会う事も無ぇだろう。

 今回の事でチコリーは冒険者を辞める事になるんじゃないか?

 気絶する程の恐怖を味わったんだ。

 十四歳の女の子が冒険者を断念するには十分な理由になるさ。


「俺には英雄は無理だな……ははは」


 今まで一人が長かった所為で、誰かを守るなんて戦い方をした事が無かった。

 あぁ、アメリア王国の時は違う、誰かを、レイチェルを守ろうと頑張った。

 ただそれも、守る側から仲間の足を引っ張る側に回って行くのに、それ程時間を要さなかったがな。


 力に目覚めた後も、誰かを守る為の闘いをする事になるなんて思いもよらなかった。

 長い放浪時代、時には気紛れに目に付いた奴らの手助けをした事は有ったさ。

 神の娯楽の為に作られた哀れな者達を……いや、違う。

 誰か守ろうとした訳じゃない、あれはただの自己満足。

 そう、ただ溢れる力に酔いしれたくて、力を振るっただけだ。


 自分を偽る小手先の術はそれこそ寝る間を惜しんで特訓したが、闘いなんて有り余る力に物を言わせて叩き潰せばいいと思っていたんだ。

 それが今回の結果を招いてしまった。

 守り切れた事なんて無い奴の癖に、誰かを守ろうなんて烏滸がましかったんだ。

 女媧との戦いの時だって、ダイスが居なければ俺はまた大消失力の暴走を起こし、皆を巻き添えにしてしまう所だった。


 ダイスはこんな戦いを今までやって来たんだな。

 そりゃ、英雄と呼ばれるようになる筈だ。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「それは本当か、ショウタ!」


 俺の報告に、先輩は驚愕の顔を浮かべて、聞き返して来る。

 グレンと分かれた後、街に着いた俺は元教え子の門番から無理矢理マントを借りてギルドまで戻って来た。

 血だらけの格好のまま歩いたら、警備員に補導されちまうしな。

 ギルドの中には冒険解禁の余波で、昼間にも拘らず職員の姿しか見当たらなかったが、まぁこの格好をあれこれと詮索されずに済んだので助かった。


 なんせ扉を開けた瞬間、俺のこの姿を見て大怪我をしたと勘違いした嬢ちゃんが、取り乱して縋り付いて来たんだ。

 その狼狽した嬢ちゃんの姿は、折角冒険解禁と言う事で沸いている皆の想いに水を差す事になっただろう。

 身体の血は魔物の返り血だと言う事と、チコリーは無事でグレンに任せて来たと言う説明をすると、安心したのかその場にへたり込んでしまった。

 そんな嬢ちゃんの頭をぽんぽんと軽く叩いて、俺は先輩の部屋にやって来た。


「あぁ、生き残りは女媧の様な姿をしてやがった。王子が語っていた伝説に有っただろ? 周りの者を眷属に変えて去って行くと。あれは洗脳とか魔物化とかなんて生易しい物じゃ無ぇ、文字通りあいつのコピーを作る能力だったみてぇだ」


「むぅ……伝説に良くある比喩的表現かと思っていたが……。で、鑑定結果によると、これ以上ジョカが増えないと思って良いんだな?」


 女媧の能力による増加はもう無ぇだろうが、女媧モドキが増えないと言い切れるかどうか……。


「それは分からねぇな」


「分からないってお前……」


「一応今回二匹は倒したがよ。それ以外。それこそ北に有る大猿の住処に眷属が残っていたとしたら……」


「奴らの子がどうなるか分からないって事か……」


 そう言う事だ。

 何せ女媧モドキを鑑定した時に種族名が不明となっていたしな。

 何世代か後には種族名が付くかも知れねえ。

 

「まっ、可能性が有るだけで、繁殖能力が有るのか、それより生き残り自身居るのかって話だけどな」


「ふぅ~、倒した後も厄介な問題を残して行きやがるぜ。魔族って奴はよ」


「違い無ぇ。ははは」


 呆れたような言い振りで、そんな文句を言った先輩に、二人で苦笑を漏らした。


「……で、まだ何か言いたい事が有るんだろう?」


 先輩が苦笑した顔のまま、そんな事を聞いて来た。

 ははっ、気付いていたのか。

 昔から先輩には敵わねぇな。

 付き合いは長いっちゃ長いが、再び昔の様に腹を割って話せるようになったのは昨日からだってのによ。


「あぁ、俺が不甲斐無い所為で、一人の新人の冒険者人生を折っちまった」


 先輩は俺の言葉に腕を組んで静かに聞いていた。

 ギルドマスターとしたら、メンバーの欠落は問題だろう。

 でも、先輩は怒る事もせず、その表情は何処か優しげに思える。


「俺は今まで過去から逃げて生きて来たからよ。誰かを守ったり助けたりなんて戦い方なんざ忘れちまった。なんせ戦う時は一人だったからな。敵は俺一人に向かってくるし、剣を使うにしても魔法を使うにしても適当にやってりゃすぐに終る。相手が何匹居ようとな」


「がははははは」


 その言葉に先輩が何故か笑い出した。


「何が面白いんだよ」


「何言ってやがんだ。俺と再会した時はちゃんと助けてくれただろ? お前は俺と娘を守ってくれたじゃねぇか」


「あっ、あれは、たまたま虫の居所が悪くて怪物でも倒してスッとしたかっただけだ。それに怪物共は俺の事に気付いていなかったから魔法構築に時間取れたし、位置も良かったから……」


 俺の言い訳染みた言葉に、先輩はニヤニヤと嬉しそうな笑みを浮かべている。


「それにしちゃあ、去ろうとした時に決め台詞みたいな言葉を言っていたじゃねぇか? 何だったっけ? あぁそうそう『俺は通りすがりの魔法使いだ。今回は運が良かったな。じゃあ、あばよ』だったっけ? ありゃ、相当言い慣れてる風だったぞ。なんだよありゃ、正義の味方かよ! ぶはははは」


 先輩は喋りながら笑いを必死に堪えていたが、最後にとうとう噴出してしまった。

 

「違う! 勘違いするなって! 誰でも彼でも助けてる訳じゃ無ぇよ。死にそうになっている奴だけだ。目の前で襲われてる奴が死んだらさすがに寝覚めが悪いからな。台詞も顔を覚えられちゃ面倒だからパッと言ってパッと去るのにそれで十分だからだ。正義の味方なんてそんなつもりは一切無ぇ」


 俺は今まで極力人との付き合いは避けては来たが、相手の生死が関わっていたら、そりゃ話は別だ。

 それを無視する所まで落ちたら、後は魔王にでもなるしか無ぇじゃねぇか。

 それによ、それをしたら俺が俺で居られなくなっちまう。


「あのなぁ。お前は知らねぇのか? 十年位前から流れてきた噂でな『通りすがりの英雄達』ってのが有るんだよ。時には魔法使い、時には治癒師、時には剣士と色々だ。そして誰も彼も助けた後は報酬も要求せず決め台詞を言って姿を消すってな。ありゃ全部お前の仕業だろ?」


「な、何だよそれ! 俺はそんなの知らねぇって! 俺はただ、人と関わらないように、早く立ち去りたかったから……」


 この世界はそこそこ平和な世の中だが、長い旅をしているとそう言う場面に幾度か巡り合う。

 俺が居なくても困るだけなら、そのまま無視して素通りしてたが、時には先輩と嬢ちゃんの様なヤバイ場面にも出くわす事が有ったんだ。

 だから、ただそれだけで……。


「安心しろ。お前の中には。誰かを守る事や助けるって言う想いはちゃんと残っているんだよ。忘れてるって言うんなら思い出せばいいじゃ無ぇか。それが難しいんなら俺が教えてやるよ。あぁ、なんならヴァレウスの魔法学園にでも通うか? がはははは」


「この歳で学校なんか通えるか! ……まぁ、でも俺に力押しだけじゃねぇ戦い方を教えてくれ。二度と誰もチコリーの様な目に会わせない為にもな。じゃないと教導役なんか務まらねぇしよ」


「あぁ、伝説に出てくる『神の使徒』に戦い方を教えるなんざ変な話だが、まぁしっかりとしごいてやるぜ」


「よろしく頼む……って、なんだか一階が騒がしいな? 誰か帰ってきたのか?」


 ガヤガヤガヤ――


 一階から誰かが大声を上げている様な声が聞こえて来た。

 どうやら冒険者達が依頼を終えて帰って来ているようだ。


『…は、何処……か?』


 なんか誰かを探しているようだな。

 しかし、なんてやかましい声だ、二階まで響いてくるぞ?


 ダッダッダッダッダッ――


「ん? 階段を駆け上がって来たな。 誰だ?」


「こんなに急ぐなんて先輩に何か報告か? もしかして他にも奴が出たって言うのか? それとも次の魔族か?」


 あまりギルドマスターの部屋に駆け込んでくる奴は居ない。

 特にこの街はつい半年前までは警鐘も鳴らないような大事件とは縁遠い街だったしな。

 二人の間に次なる事件かと緊張感が走った。


『師匠ーーー! 居るっすかぁーーー!!』


「え? チコリー? なんで?」


『あぁ! その声は師匠! やっと見付けたっす!』


 バンッ!


 勢い良く開かれた扉の前にはチコリーが肩で息をして立っていた。

 血相変えた顔をしてどうやら少し怒っている様だ。

 あんな酷い目に合わせた俺に文句でも言いに来たのか?


「師匠ぉぉぉぉーーーーー!!」


「なななななっ! なんだ!?」


 怒った顔が急に泣き顔になったかと思うと、何故か俺を呼びながら駆け寄ってきた。

 俺は訳が分からず、取り敢えず椅子から立ち上がる。

 一体チコリーは何をする気だ?

 何をされても仕方が無いと思い、チコリーのする事に身を任せる事にした。

 刺しはしないだろうし、どうせ殴られても嬢ちゃん一家の攻撃以外は効かないしな。


 ぎゅぅぅぅぅぅぅぅ。


 は? なんだ? 何が起こっている?

 俺は今この身に起きている事が理解出来なかった。

 チコリーは俺に何をしているんだ?

 ベアハッグ? いや違うな。もしかして抱き付かれているのか?

 異性に抱き付かれるなんて一体何年振りなんだ?

 いや、男からも無かったけどよ!


「なっ、何してんだよ! チコリー!」


「師匠ぉ! うちを置いて一人で帰るなんてあんまりっすよ~。なんでお姫様抱っこのまま帰ってくれなかったんすか!」


 俺の身体に顔を埋めていたチコリーが、顔を上げ口を尖らせながら文句を言ってきた。

 

「な、なんでって、お前俺の事を怖がって気絶しただろ? だから目が覚めた時に怖がらせたらマズイと思ってグレンに預けてきたんだよ」


「それっすよ! 目が覚めたら、あの若おっさんが目の前に居たんすよ! 何で師匠じゃなかったんですか!」


 若おっさんって……。いや確かにグレンは二十歳そこそこなのにひげ面のおっさん顔だけど……。


「わ、若おっさん……。ひ、ひどい……」


 あぁ、チコリーを追って来たグレンが部屋の入り口の前で、今のチコリーの言葉にショックを受けている。


「と、取り敢えず離れろって。俺じゃないだとか言ってるが、ならなんで俺見て気絶したんだよ!」


「そりゃ、うちは血が苦手っすから……。新人教育の時も言ったじゃないですか、他人が怪我で血を流しているのを見ただけで吐きそうになるって。いまだにアレとか憂鬱で憂鬱で……」


「なっ、お前、それで気絶したってのか?」


 そう言えば、こいつが近隣専門なのはそれが原因だったか。

 研修の時に、効果の高い薬草は森の奥に生えているぞと教えたら、怪物倒すにしても自分が怪我するにしても血を見るのが嫌だから、安全な近隣でいいとか言っていたか。


「そうっすよ。師匠に抱っこされて安心したから気絶したっすのに」


 そうだったのか……。あの恐怖に染まった瞳は俺に向けてじゃなかったのか。

 今度は助けられないって事も、離れるていくって事も無かったのか。

 良かった……。


「それに、師匠かっこよかったすよ。なんかナイフ投げたり、バーンってなって、ドーンってなって、気が付いたらうちをお姫様抱っこしてくれてたんすから」


 ……コイツ説明するの下手過ぎだな。なんだよバーンとかドーンって。

 まぁ、お陰で身バレしそうに無ぇから助かったが。


「あぁぁぁぁーーーー! 何二人で抱き合ってるんですか!! このセクハラ親父!! 早くチーちゃんから離れなさい!!」


 俺が過去の二つの悲しみとは違う結末を迎えた事に安堵していると、嬢ちゃんの怒鳴り声が聞こえて来た。


「いや、嬢ちゃん、ちょっと待て! 俺は一方的に抱き付けれているだけだぞ? ほら、チコリー離れろって」


「ふっふ~ん。師匠はうちのナイトっすから。離れませ~ん」


 ナイトってお前……。なんで嬢ちゃんを煽る様な事を言いやがるんだ。

 その矛先は100%俺に向けられるってのに。

 ほら見ろ、あの嬢ちゃんの顔。まるで『絶対にぶっ飛ばす』みたいな目をしながら、顔に笑みを浮かべている不気味な表情。


 まぁ、

 異性から抱き締められると言う、久々の感触を手放すのは少々名残惜しい気もするが、このままだと父性が湧いて娘にしたくなりそうだから仕方無い。

 すまんが、お前の母ちゃんは苦手だから、それはパスさせて貰うぜ。


「おい、チコリー。俺の服まだ血だらけだぜ? ほら顔埋めたりなんかしたから、また汚れちまってるじゃねぇか」


「えっ? ひ、ひゃぁぁぁ! 血ぃぃ! アンリィーー! なんか濡れタオルゥゥゥ!」


「もうっしょうがないわね。ほらチーちゃん、一階に行くわよ。本当にもうっ」


 再び顔に血の汚れが付いたチコリーは軽くパニックになりながらアンリと共に一階に降りていった。

 本当に騒がしい奴だぜ。

 けど、今度こそは……、今度こそは過去とは違い、俺が望んだ結末になった。

 

「おい、ちゃんと守れていたじゃないか。よかったな。がははははは」


「あぁ、俺にも出来たんだな。誰かを守る戦いって奴が……」


 今更だが、もう一度目指していいかもな。『英雄』って奴をよ。

 けど、あれだ。国に授与されるとかじゃなく、噂で語られるだけでいい。


 『通りすがりの英雄達』……か、いいじゃないか。


 のんびり暮らす傍ら趣味で人助け。面倒臭くなくて、俺にはそれで十分だ。


 俺が新しい結末を迎えた高揚感で打ち震えているその側で、いまだショックから立ち直れない者が一人居た。


「若おっさん……。髭、剃ろうかな俺……」

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