白夜

言葉は頭の中にある時

あんなにも綺麗なのに

声に出すと少し汚れている

それはそこに感情が混じるからか

外の空気に触れるからか


それはまるで

純白のシーツにポツリとできた

よく目立つ汚れのように


夜の明かりの中で考えを巡らす

何度も何度も ぐるぐると


こんな風に生暖かい風の吹く日には

どんな曲が相応しいのか

僕には解らない


自分の口から出る言葉は

なんだか嘘臭くて

詐欺師みたいだと思ってしまう

それは自分を好きになれないからか

無意識に嘘を吐いてるのか


それはまるで

夜を迎えた街並みを照らす

沈めない太陽のように


夜の明かりの中で考えを巡らす

何度も何度も ぐるぐると


こんな僕の言葉を受け取る君の心に

その想いが届いているのか

僕には解らない


同じ言葉でも同じ重みはひとつもない

それはまるで

同じ夜なのに陽が差していたり

暗闇だったりするように


夜の明かりの中で考えを巡らす

何度も何度も ぐるぐると


考えても解らないことを考えるには

どれほどの静寂が必要か

僕には解らない

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