第8話山南さん

稽古が終わり太郎は汗を流していると声をかけられた。


山南さんだった。


「どうだい?中村君、壬生の住み心地は?」


「とても充実しています。」


太郎は、久しぶりに知的な人物と話したと感じた。


「君が坂本龍馬だと沖田君に聞いたよ。」


太郎は、ドキッとした。


「いや‥‥。」


「冗談なのは知ってる。坂本龍馬だったら斬るしかない。」


「はぁ‥‥。」


太郎は、ビクビクしてしまった。


「山南さんも、幕府の味方ですか?」


「いや、わたしは、長州と薩摩とつながっているよ。新撰組は、野蛮で自分には合わない。」


そうだったのか‥‥。


「中村君。未来を見ようとわたしは思ってるんだよ。」


「未来ですか‥‥。」


太郎は、ため息をついた。


「君は、不思議と人を寄せ付ける。」


山南は、空を見て言った。


自分はそもそもセックスレスでそれを解消したいだけなんだけどなと太郎は思っていた。


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