第5話稽古

次の日から剣術の稽古が始まった。


太郎は、高校生の時に剣道部だったがイマイチ強くなれなかった。


激しくぶつかり稽古が始まり終わると


「おい!新入り、剣術をどこで習った?」


と大男と取り巻きが太郎に聞いて来た。


「いや、高校で、あ、いや我流です。」


太郎のみぞおちを一本の竹刀が突き刺した。


「バカ野郎が!」


大男が、竹刀を持って叫んでいた。


太郎は、膝から倒れた。


「見れば分かるんだよ。北辰一刀流だろ?」


確か、エリート武士が習う剣術の一つだ。


「芹沢さん、新人イビリはそのくらいにして下さい。」


美しい顔の青年が太郎の前に立った。


「沖田‥‥。」


芹沢は、後退りして取り巻きを連れて行ってしまった。


「中村さん、大丈夫ですか?」


総司が太郎に聞いてきた。


「はい。ありがとうございます。」


「それにしても芹沢には困ったな。そろそろ殺しちゃおうかな。」


総司は、無邪気に笑いながら言った。


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