140字蟹109 アサシン蟹

「アサシン蟹の噂を聞いたんだけど」

「そんな蟹いないよ」

「いるかもしれないだろ!」

「いないって」

「スナイパー蟹がいるんだからアサシン蟹もいる!」

「君ねぇ、そんな簡単に……」

『……ござる……でござる……』

「何か聞こえる」

『アサシン蟹参上! 成敗!』

「成敗しないで」

『はい……』



「何、アサシン蟹ってニンジャなの?」

『ニンジャでござる』

「コワイ!」

『怖くない、アサシン蟹はいいニンジャ』

「喝! ニンジャにいいも悪いもない、ニンジャは等しくスレイスレイ!」

『コワイ!』

「勝った……」

『そういうのやめてくださいでござる』



「いける!」

「何がいけるんだよ」

「アサシン蟹でびうだよ」

「お前アサシンになるのか?」

「小さい頃からの夢だった……天駆ける忍者!」

「待て早まるな窓から飛び降りようとするな」

「僕は飛べる!」

「うわ何か生えた」

「アサシンー!」

「飛んだー!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る