Quiz
『どうやら話し合いは終わったようだね。それで?挑むのは誰だい?』
天の声にそう言われ、私と穂村さんが一歩前に出る。
『おや?おやおや!…エルフ・ロゼッタ!君って実は薄情な人間なんだねぇ!』
と天の声はけらけらと笑う。
それを言われ、優紗は顔を俯かせ拳をぐっと握る。
その手はすごく震えていた。
「…」
「違う!優紗がどんな気持ちかも知らないで…適当なこと言わないで!」
考えるよりも先に口から出た言葉。
正直、自分でもびっくりした。
自分で自分にびっくりしたことなんかに構っている暇はない。
だって、友達の悪口を言われたんだもん。
怒らないでいられるはずがない。
「叶波…」
「優紗だって助けたい気持ちは同じだもんね」
「はい…!」
「私、優紗の想いもちゃんと受け取って、次に進むよ!」
「女の友情に水を差すようで悪いが、俺も行く気満々だからな。そこは譲れない」
「はい、わかってます。だからこそ、私も譲りません!」
「おぉ…。だいぶ言うようになったじゃねえか、清本」
『オトモダチごっこはそれくらいにしといて…。じゃあさっそく第二遊戯スタートだ』
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