報告
というわけで私はさっそくさっきの出来事を御神楽さん、優紗、穂村さんのグループチャットに報告する。
すると最初に返信が来たのは御神楽さんだった。
『…てかぼくのファン、そんなイベントやってたんだね。知らなかったよ』
という返信が。
そのあとに穂村さんからメッセージ。
『いや、それ今関係ねえだろうが』
『へいへーい』
『御神楽さん、真面目にしてくださる?叶波、そのあと特に変わったことはされませんでしたか?』
と優紗も遅れてメッセージが来た。
『うん、大丈夫。私の考えすぎかなって思ったんだけど、一応報告はしておいた方がいいかなって思って』
『叶波、その時のアバターの
と御神楽さんは私にそう訪ねる。
『会話歴…?えっと、それってどうやれば?』
あんまりそう言うのに詳しくないので私はみんなに聞くことに。
そしてなんとかそれを転送することができた。
『会話歴調べたら詳しいことわかるかなって思ったんだけど…。どうやらこれ、誰かのアカウントをハッキングして奪ったもの…捨てアカウントみたいだね』
『捨てアカウントですか…。そうなると行方が分からなくなりますわね…』
『厄介だな。こういうの使ってくるやつがいると結構骨が折れる作業になるぞ?』
『ホロウさんに報告した方がいいですよね?』
『そうだね。今回は特に被害がなかったとはいえ、次はどうなるかもわからない。ホロウならなにか打開策をくれるかもしれないね』
という御神楽さん。
これは私が経験したことだから私がホロウさんに報告をしに行くことにした。
『ホロウに連絡したら詳しいことあとで教えてくれる?』
『はい、わかりました!』
『じゃあ、がんばって』
『きをつけろよ』
『連絡してくださり、ありがとうございます。わたくしたちも気を付けましょう』
次に私はホロウさんに報告。
すると返事が。
『ちょっとこっちに来てくれる?』
という内容だった。
えっ?あの不思議な空間ってそんなにポンポンと簡単に行けるものなの?
そう思い私はそれっぽいことを返信した。
そしてホロウさん曰く、「私が許可した人間はいつ何時も転送可能」だそうだ。
そうだと分かれば私も納得した。
だから私はあの不思議な部屋に向かう。
「で?どこにそのアバターはいたの?特徴とかは?」
「イベントスタジアムです。糸目が特徴の男性アバターでした」
「あなた、その時は本名をアバター名にはしていなかったのよね?…あなたのアカウントのハッキングされた様子もないし…」
とホロウさんは私の端末の解析をしてくれた。
ハッキングはされていないと聞いて私は少し安心した。
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