第62回:自分で作品テンプレを作る

「お前は何を言っているんだ」とか言われそうなネタですが、補講編とも言えますが……一種の応用です。


・作品テンプレを用意する

 異世界転移にしても異世界転生でも、お決まりのパターンがありますよね。それらは既にWEB小説上でもスタンダードになっていますので、自分が先駆者になるのは難しいでしょう。武器に転生したり、温泉に転生したりと変化球を加えたとしても……既に事例があるので、以前に言及した一芸には程遠い。


 では、いっそのこと一芸と言う名の作品テンプレを丸ごと用意するのはどうでしょうか? 有名所だと『プリキュア』や『アイカツ!』を初めとした女児アニメ作品、『カオスヘッド』や『シュタインズゲート』を生み出した『科学ADVシリーズ』と言うのもあるでしょう。それらには必ずと言っていいほどにシリーズの基本となるべき箇所が存在します。


 プリキュアは変身ヒロイン物で妖精が出てくる箇所、舞台が必ずと言っていいほどに現代がメイン、悪の組織とのバトルと言った共通個所がありますよね。アイカツ!はアイドル物で「芸能人はカードが命」と言う事でアイカツカードを持ち、カードのコーデをアイカツシステムに読みこませてコスチュームチェンジし、ステージ上でライブを行います。ライブパートは相当な事がない限りは後半なので、そこへいたるまでのエピソードなどを前半に……といった具合です。


 科学ADVであれば「99%の科学と1%のファンタジー」というコンセプトがあります。テンプレを丸ごと用意するのではなく、コンセプトをあらかじめ決めておいて、舞台等を用意するタイプですね。基本的に科学ADVはシリーズ物と言う割には別作品のチェックは不要としています。稀に関係者がさりげなく混ざるケースもあるのですが。


 自作である世界線シリーズも、科学ADVのように登場人物は作品ごとに独立をしており、あくまでもメインなのはARゲームと言う事になっております。メインとして描かれるのはARゲームの行方と言うか、SNS炎上だったり芸能事務所等の介入だったり……いわゆる群像劇とも言えるでしょう。名前が同じような人もいますが、ハンドルネームが被る等の小ネタ要素であり、同一人物と言うアナウンスはしておりません。例外は瀬川アスナシリーズ等ですが、こちらも一種の特例が絡む箇所でしょうか。


 丸ごとひな形を用意できそうなのはシリーズ物だけ、短編では使えないと言う訳ではありません。作品中の小ネタ等で使う際には、そのまま応用しても構わないのです。要するに作品数を多く書き、執筆スキルを身に付けるというのが今回のテンプレまるごと用意の目的だったりするので。

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