第445話
「ん~。次はどれにしよかな?」
フランクフルト一本にビール三本空けちまってあと二本。
なんだかんだ缶ビール五本買ってたんかいって思うけど、こいつからすれば大分抑えたんだろうなぁ~。超がつくほどの
「ん~……」
目の前に並べた酒と
ビール先に手を出したからどれと合わせようかってとこか。
ふむ。ここは一つ俺から提言してやろう。
「そういえば、ビールと言えば焼き鳥って意見も少なくないみたいだぞー」
「あ、ほんま? なら、試してみよかな」
ホットスナックからエントリーナンバー2。焼き鳥鶏もも塩とタレ二本ずつ。
あるもんだから選んでも良いし特に文句はねぇけど、一つ言えるのは絶対酒と合いそうだから選んだろお前。酒飲みの直感でよ。
「はぁむ……うん。思ったより甘いんやね。んでも……んっく! んっく! ぱは! 合う!」
そらようござんしたね。
さっきはフランクフルトだからこう……ピンと来なかったけどさ。冷静に考えたら昼間っから焼き鳥にビールって相当やべぇよな。しかもこんな美人が。
今は周りに人いないけど、見られたらめっちゃ驚かれるんだろうなぁ~。てか軽く引かれそう。軽くじゃなく引かれそう。
「やれやれ……あむ」
なんだかんだ
こいつの顔見ながら食べるサンドイッチ美味しいーわー。ちなみに具はタマゴサラダ。ザ・無難。
「あぁ……終わってもうた……」
っておい。気づけば食べ始めて十分かそこらでビール五本飲んだのかよ。
しかもまだフランクフルト一本と焼き鳥塩とタレ一本ずつしか食ってねぇじゃん。ハイペースにもほど。
「あかんなぁ……もっと
と、言いながら次はワンカップの日本酒を一気飲み……。
そこは普通大事に飲むんじゃなかろうか? むしろペース上がってんじゃねぇかよ。どうなってんだ。
「ここらで
今度はこしあん団子とぶどう大福とチョコバーを――。
「んくんく!」
チューハイで流し込んでる。
甘い物を……甘い酒で……?
あ、でもそうか。こいつ普段飲んでる酒がめちゃくちゃ甘かったはずだから甘党ではあるんだ。
こいつ自身からも甘い香りするし。
……それは関係ないか。
「んくんく……ん? さ……け?」
おい。チューハイの缶見ながら首かしげるんじゃない。
お前からしたら弱いかもしれないけどれっきとした酒だぞ。
それで酔っ払える人も世の中にはたくさんいるんだからな!
知らねぇけど!
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