研究資料13頁目 粘性体について

【名前】

 スリーンム

【種族】

 物体種ぶったいしゅ

【別名】

 粘性体ねんせいたい

【生息地】

 寒冷地や寒季では活動が出来ないといわれているが、餌さえあればどこでも生息出来る。世界中のあらゆる場所でその姿を確認出来るが、主に人の往来おうらいが多い街道や、生活圏に近い所に生息していることが多い。これは、天敵となる怪物モンスターを冒険者達が討伐とうばつしてくれるので、その数を増やすことが出来ていることに起因きいんする

【大きさ】

 小さい物はてのひらサイズから大きい物になると二ファルトを超える物まで存在する

【生態・特徴】

 色は地域によって様々だが、大体半透明で、体内の様子も見える。別名通り粘性の生物

 目、鼻、口といった器官は見当たらない

 相手におおかぶさってそのまま窒息ちっそくさせて飲み込む

 身体の中に、心臓の役割を果たす核が存在し、それを破壊することで倒すことが出来る。逆にそれを破壊することが出来なければいつまでも戦い続けることとなる。スリーンムの体力は無尽蔵むじんぞうだ。しかし、動きはゆっくりとうように動き、攻撃といっても動かない相手、主に死体や排泄物はいせつぶつ老廃物ろうはいぶつだが、それに覆い被さって捕食する。土地フィールドの掃除屋の役割を持っている

 危険性は低く、かつほぼ一方的に攻撃出来ることから、討伐難易度は低いが、新米冒険者デビューしたばかりの駆け出しは、まずスリーンムを相手に練習にはげむ。粘液で守られた身体は意外と弾力性があり、並の攻撃では弾かれてしまうのだ。そして核を破壊しない限り倒せない為、より短時間で相手の弱点を突くかの練習にもなる

 地域によって、年に一度、乾季から寒季に掛けて大増殖をする。理由としてはいくつか説があるが、有力な説として越寒が挙げられる。多くの生物は活動を控え、それによって死体などの餌が減るにも関わらず増殖をすることに意味はあるのか不明だが、寒い中、少しでも子孫を生き残らせようという本能によるものと思われる

 危険度は低いが、戦闘行為を行わない訳ではなく、うっかり野宿をして知らない間に飲み込まれて消化されるという事件が、少なくとも年に一回は発生する程度には危険。夜の行軍は、パーティで行い、常に見張りが周囲を警戒出来る状態にしておかないといけない

【素材】

 武具の素材としてはもちいることは出来ない

 低級魔法薬ポーションの素材として用いることが出来るが、低級の中位以下にしかならない

 色や大きさは魔法薬の質に関係しない

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