第71話

 仲間を逃がして大人数の敵と戦闘を繰り広げる場合、この後に起こり得る展開っていうのが大きく分けて2通りある。


 まず1つ目の展開は俺が無様にも敗北をしてしまい、逃がしたかった皆が捕まって酷い目に遭ってしまう……うん、コレだけは絶対に避けなくちゃいけない訳だ。


 つまり俺が起こさなきゃいけないのは残されたもう1つの展開、こいつ等を纏めてぶちのめしてヒーローよろしく颯爽と仲間達を助けに行くってヤツなんだが……現実っていうのは思った通りには行かないもんで……!


「ぶっ殺せ!!」


 侵入者達の誰かが大声で物騒な事を怒鳴った直後、武器を構えた連中が束になって俺に襲い掛かって来た!


「死ねやぁ!」


「ぐっ!オラっ!」


 まず初めにナイフで斬り掛かって来たヤツの攻撃を警棒で受け流して即座に腹部に魔力を込めた蹴りをぶち込んだ俺は、ソイツを後ろから詰めてきている別の襲撃者に向けて吹き飛ばしてやった!


「ぐふっ!!」

「ぎゃぱぁっ!」


 置かれていた豪華な家具を壊しながら奥の壁に叩きつけられた2人の侵入者を目にしていた次の瞬間、何処からともなく鉄製の鎖みたいな物が飛んで来て蹴りを放った足に絡み付いてきやがった!?


「うおっ!?」


 驚く間もなく引っ張られてピンっと伸びた鎖のせいで体勢を崩されて床の上に倒れ込んでしまった直後、警棒らしき物を振り上げた侵入者がこっちに走り寄って来た!


(おじさん!大丈夫ですか?!)


(全然大丈夫じゃないから少しだけお静かにっ!!)


 呼び掛けて来たマホの声に返事をしながら振り下ろされた警棒を体を捻って何とかギリギリの所で避けた俺は、目の前に無防備に存在している侵入者の脛に思いっきり自分の警棒を叩き込んだ!


「うぎゃああああっ!!!!!」


 固い物を砕いた様な感触が警棒越しに伝わって来たのと同時に叫び声をあげながら侵入者が殴られた所を押さえて倒れて行ったので、俺はソイツの手から離れて落ちて来た警棒を左手で掴み上げると部屋の奥に居る鎖の持ち主に瞬時に投げつけた!


「ぶへっ!!」


 回転しながら勢いよく飛んで行った警棒は目当ての侵入者の顔面に見事に命中してピンっと張っていた鉄の鎖が緩んだので、俺は起き上がりながら足に巻き付いていた鎖を外していった!


「はぁ…はぁ…はぁ……」


「く、くそっ……!何なんだアイツは!」


「これだけの人数差があってどうして……!」


「バカ野郎共が!怯んでんじゃねぇぞ!!相手はもう息を切らしてやがるんだ!このまま押し切ればすぐにぶっ殺せるだろうが!」


「へ、へいっ!!」


 侵入者達のボスっぽいスキンヘッドの巨漢が怒鳴り声をあげると、面倒な事に意気消沈しかけていた奴らの敵意に再び火が付き始めやがった……!


(おいマホ!そっちは今どんな状況だ!?もう脱出は出来たのか!)


(い、いえまだです!でも、もう少しで食糧庫に辿り着きます!ご主人様は今どんな状況なんですか!?ご無事ですか?!)


(あぁ!何とか持ち堪えてるよ!しかも無傷でな!)


(だったらその調子で怪我せずに帰って来て下さいよね!)


(えぇ!?いやいや、それはちょっと無理過ぎる注文な気が)


(無理でも何でもやって下さい!もし怪我1つでもしたらお説教ですからね!)


(九条さん、頑張って。)


(あぁもう!はいはい了解しましたよ!それじゃあお前達もキッチリカッチリ脱出をしやがれよ!)


(はい!それではまた後で!待ってますからね、ご主人様!!)


 メチャクチャ厳しいクエストを課せられはしたが何故だか自然とやる気が上がって来た俺は、呼吸を整えながら警棒を握り直すと眼前に立っている侵入者全員と視線をゆっくりと交わしていくのだった……!


「くっくっく、それにしてもよくやるじゃねぇかおっさん。これだけの人数を相手にしながらまだ生き残ってやがるとはな。褒めてやるよ。」


「……テメェみたいなむさ苦しいヤツに褒められても微塵も嬉しかねぇよ。」


 ニヤニヤしている巨漢を睨み付けながら静かにため息を零していると、奴は両手を広げながら肩をすくめる様な動きをやり始めた。


「まぁまぁそう言うなっての。なぁおっさん、その腕を俺の為に使ってみねぇか?」


「……はぁ?」


「アンタはおっさんにしちゃあ中々の実力者だ。それならその腕をもっと稼げる事に使うのが世の為であり人の為ってなもんだろ?どうだい、ここは俺達に協力をしちゃくれねぇか?」


「協力ねぇ……具体的に何をしろと?」


「ふっ、そうさなぁ……手始めにさっき逃げて行った女共をここに連れて来てくれ。あいつ等は中々の上玉だったからな。いい値で売れると思うぜ。それかここで楽しむってのも悪くねぇだろ!」


「……やれやれ、話にならねぇな。俺がそんな話の乗るとでも?」


「……乗らなきゃテメェはここで死ぬ。しかも最大限の苦痛を味わいながらなぁ……そんなのは嫌だろ?だったらよぉ……」


「……ったく、コレだからバカの相手はしたくねぇんだよなぁ。」


「……あ?何だと?」


「ん?聞こえなかったのか?だったらもう一度だけ言ってやるよ。これだからバカの相手はしたくないって言ったんだ。さっきから聞くだけ無駄な話をベラベラ、本当にテメェみたいな脳筋バカの相手は面倒で仕方がないな。お前達もそう思うだろ?」


 笑いながら、おどける様に、挑発する様に高らかに声をあげながら侵入者達にそう問いかけるとそれはそれは薄暗い部屋の中でも分かるぐらい巨漢の顔を真っ赤になり始めた。


「……テメェ等!今すぐにこのクソジジィをぶっ殺して、あの女共をここに引きずり出してこい!この舐め腐った奴の前でメチャクチャにして」


「おいおい、何だよ命令するばかりか?情けないねぇ……その筋肉は飾りなのかよ?うんうん、だったら納得だ。自分で戦う根性もないから後ろか口だけ」


 出している訳か……そう言葉を続けようとした瞬間、吹き飛ばされて転がっていたテーブルの破片が凄い勢いでこっちに飛んできたので半歩横にズレてそれを避けると視線を部屋の奥に向けて……


「ぶっ殺してやる!」


「……上等。」


 怒り散らしている巨漢の方を向きながらニヤリと笑うと、マホとの約束を守る為に改めて気合を入れ直すのだった!


「うおおおおおおっ!!!!」


「っ!!」


 雄叫びをあげて散乱している家具を破壊しながら一直線に突っ込んで来たボスは、俺の何倍もある拳にメリケンサックを付けて力任せに思いっきり殴りかかって来た!


 これまでと同じ様にその攻撃も受け流して反撃に移ろうとした俺だったが、警棒がメリケンサックにぶち当たった瞬間に右腕を弾き上げられて体勢を崩されていた!?


「死ねええええ!!!」


「ぐうっ?!」


 歯を食い縛りながらコンビネーションの様に打ち出された巨漢の拳を半身をズラしギリギリの所で避けた俺は、後ろに下がりながら目の前にある腕を警棒で思いっきり殴り上げようとした!でも……!


「甘ぇんだよ!!」


 その巨漢からは想像も出来ない速度で伸ばしきっていた腕を引っ込めたボスは体を捻りながら3回目の攻撃を仕掛けてきやがった!


「がはっ!!」


 踏ん張りの利かない状態でもろに叩き込まれそうになったメリケンサックが付いた拳を警棒で何とか防いだ俺だったが、勢い自体は殺す事が出来ずに気が付いたら吹き飛ばされて背中から壁にぶち当たっていた……!


「オラオラどうしたぁ!威勢が良いのは口だけか!!もっと俺様を楽しませろや!」


「ぐっ!!」


 痛みに耐えながら眼前を見据えた直後、一気に距離を詰めて来ていたボスは下から抉り込む様にアッパーを放ってきていた!


 真正面から攻撃を防ぐ事はマズいと判断した俺は咄嗟に横方向へ移動してボスから距離を取るとそのまま動けずに居た侵入者の方へ急接近して行き、驚き戸惑っているその内の1人の背中を魔力を込めながら蹴り飛ばしてボスの方に突っ込ませた!


「邪魔だ!」


「うぎゃあああああああ!!」


「……マジかよ……」


 容赦なくぶん殴られて壁に叩きつけられてピクリともしなくなった侵入者を横目に見ながら若干顔を引きつらせていると、頭の中にロイドの声が届いてきた。


(九条さん、こっちは無事に侵入者達の制圧が終わった!そちらの状況は!?)


(捕まった人質、及び皆は食糧庫に移動中!俺はエリオさんの執務室でボス戦だ!)


(ボ、ボス戦?!って、まさか1人で戦っているのかい!?)


(正解!悪いが戦いに集中したいから後は任せたぞ!出来れば勝手口の方に警備兵を向かわせてくれると助かる!それじゃあな!)


(九条さん!待って)


 ロイドの言葉を遮る様な形で首からぶら下げていたネックレスを外した俺は、息を荒げている殺気満々のボスと視線を交わしながらニヤッと微笑んだ。


「やれやれ、とんでもねぇ奴だなアンタ。ソイツは仲間なんじゃないのか?」


「うるせぇ!!使えねぇザコは邪魔なだけだっ!それよりもちょこまかと逃げ回ってねぇで掛かって来やがれ!」


「へいへい、言われなくてもそうするよ!」


 ボスの挑発に応える様に姿勢を低くして床を蹴って走り始めた俺は、迎え撃つ様にして放たれた拳をシッカリと視界に捉えたまま突っ込んで行くと必要最低限の動きでソイツを避けるとそのまま懐に潜り込んで左肘を腹部にめり込ませた!


「ぐうぇっ……!こ、このぉっ!」


「フッ!!」


「ごふぁっ!!」


「ど、どうなってやがるんだ……!?ボスが一方的にやられてるぞ!?」


「わ、分からねぇよ!さっきまではボスが圧倒してたのに何で……?!」


 うんうん、お前達が疑問に感じるのも理解出来るよ。さっきまでは俺が下、良くて互角ってな感じだったからな。


 それがいきなり繰り出される攻撃を正確に避けて、一瞬の隙を付いては反撃をしていくだなんて不気味にも程がある……こんなのは信じられないって思うだろ。


 悪いな、自分でも卑怯だとは思うが俺には様々な経験を10倍にして得られるっていう優秀なのかどうかいまいち判断に困る特殊能力があるんだ。


 確かにコイツの人並み以上のゴツい拳で殴られたら致命傷を食らっちまうだろうがロイドより正確性は低く、ソフィよりも素早くはない攻撃なんて多少の時間があれば見切るには充分なんだよ……!


「はああああっ!!!!」


「ぐぬぅっ!!く、クソがああああっ!!!ぐへぁっ!!」


 見た目通り頑丈過ぎるボスに何度目かの警棒をぶち当ててよろめかせた俺は、更に攻撃を叩き込んでスッカリ怯え切っている商人の方に吹き飛ばしてやった。


「お、おい!何をしているんだ!お前達には高い金を払っているんだぞ!それなのにここで負けたら……ひっ!」


「ゴチャゴチャと騒ぐんじゃねぇね……!テメェもぶち殺すぞ……!」


 殺気の満ちた瞳で商人を睨み付けてその口を閉じさせたボスは、ボロボロになった身体を無理やり動かして立ち上がると息を切らせながら俺にも睨みを利かせて来た。


「……なぁ、いい加減に終わりにしたらどうだ?もう分かってんだろ?お前じゃあ、俺には勝てないってな。」


「黙りやがれ!!テメェだけは……絶対にぶっ殺してやる……!」


「……仕方ねぇな。だったらコレで終わらせてやるよ!」


 立っているのもやっとなボスの意識を奪い取る為に警棒をり締めながら走り出した俺は、構えられた拳を避けて反撃する機会を見定めようとして……っ?!


「食らえやっ!」


「ぐっ!!」


 ボスが付けていたメリケンサックから細長くて小さな針みたいな物が飛び出すのを目にした俺は、警棒で振り払う間が無い事を本能的に察して左腕で防御をした!


「がっはっは!直撃したみたいだな……」


「……随分と姑息な真似をしてくれるじゃねぇか……!」


「うるせぇ!勝ちさえすれば手段なんてどうでも良いんだよ!それよりも……左腕の調子はどうだ?おい。」


「あ?なに、を……!?」


 ボスの言葉に返事をした瞬間、左腕に力が入らなくなったかと思ったらあるはずの感覚すら無くなってしまった!?


「ひゃーっはっはっは!お前の腕に刺さったトゲには微量だが毒が塗ってあってな。刺さった瞬間に麻痺させるんだよ!これでお前の左腕は使い物にならねぇなぁ!」


「チッ……!この野郎……!」


 麻痺が全身に及ぶ代物じゃない事は感覚的に分かるが、左腕を使えない状態のまま戦わなくちゃいけないってのはかなりしんどすぎるだろ……!


「これまで調子に乗った分、シッカリと後悔しやがれ!!」


「っ!」


 なりふり構わずといった感じで突っ込んで来るボスの存在に怖気づいてしまう……みたいな事は当然の如くせず、俺は右のハイキックを顔面に食らわせて足を止めさせると左後ろ回し蹴りを胴体にぶち込んでやる!


「ぐへっ!!な、なんで……!」


「片腕が使えなくなった程度でお前に負ける訳がねぇだろうが!って言うか、マジで何をしてくれてんだよお前はよぉ!」


「ぶはっ!!」


 俺が固唾を呑んだ理由、それはマホに課せられていたクエストを失敗してしまった事が確定しちまったからだ!


「あぁもう!ただの傷程度だったら魔法で回復すりゃ何とか誤魔化せたかもしれないのに麻痺毒なんて厄介なものを仕込みやがって!」


「うっ、ぐふっ……!」


 身体の芯に届く様に念入りに攻撃を叩き込んでやった後、俺はうずくまる様に床の上に倒れ込んで行ったボスの胸倉を右手で掴み上げると至近距離から睨み付けた。


「さてと、もう動けないみたいだが……何をされても文句はねぇよな?」


「ぁ、ぐぁ……!お、俺を……殺す気か……?!じょ、冗談だろ……!?」


「冗談ねぇ……お前は冗談で俺を殺すって言ってたのか?」


「ひっ……!」


 いやはや、俺でもそれなりに脅しってヤツは出来るみたいだなぁ……やっぱりこのオールバックが迫力を与えてくれているのか?って、そんな事はどうでも良いか……今はコイツが復讐心を抱かない様にしないといけないからな。


「今度また俺の仲間に危害を加えようとしやがったら、その時はお前をどんな手段を使っても殺す……こんな風にな……!」


「うぎゃあああああああああああ!!!!!!」


 ボスの頭上と足元に魔法陣を出現させていった俺は、ギリギリ死にはしない程度の電撃を数十秒間に渡って浴びせ続けた。


「う、うわあああああああああああ!!!」

「ま、待ってくれえええええええ!!!」

「お助けええええええええええええ!!!!」


「あっ、おい!逃げんじゃねぇ!!……やれやれ、ボスを置いて行くとは悲しい程に仲間からの人望が無いんだな。」


 床に突っ伏してピクリともしなくなったボスにそう声を掛けた直後、俺は奥の方で完全に怯え切っている商人の方に視線を向けた。


「ひ、ひぃいいいい!た、助けてくれぇええええ。」


「おいおい、人聞きの悪い事を言うなよ。それじゃあ俺が悪役みたいじゃないか。」


 警棒をクルクルと回しながらゆっくりと近付いて行くと、商人は這いずり回る様にしながら部屋の奥に逃げて行った……が、広いとはいえ何処までも行ける訳じゃないからあっという間に壁際に追い詰められていた。


「た、頼む助けてくれ!金なら幾らでもくれてやるっ!それにこの宝石も全部くれてやる!だからお願いだ!見逃してくれ!」


「わーお、随分と気前が良いねぇ。」


「あ、あぁ!他にも私が隠し持っているの財産の半分を譲る!だ、だから……!」


 土下座をする様に懇願している商人の前で考える様な仕草をしてから数秒後、俺は静かにしゃがみ込み商人と目を合わせながらニッコリと微笑んで肩に手を置くと……


「ははっ、ダーメ!」


「あばばばばばばばばばばば!!!!!!」


「聞こえてるか?聞こえてないか?どっちでも良いけど、お前にも忠告しておくぞ。また今度、俺の仲間やその周囲に及ぶ全ての人達に何かしらの危害を加えようなんてしたら……必ずお前を殺す。よく覚えておけよ……って、もう聞いちゃいねぇか。」


 全身を痙攣させながら床の上に前のめりに倒れ込んだ商人からそっと手を離すと、俺は右手を使って外したネックレスを首に掛けて行った……すると……


(ご主人様!返事をして下さいご主人様!)


(うおっと!おいマホ、いきなりデカい声で話しかけるなっての。驚くだろ。)


(驚くだろじゃありませんよご主人様!今まで何をしていたんですか!?ずっと声を掛けていたのに返事が聞こえなくて……!何かあったのかと思って本当に……本当に心配したんですからね!)


(悪い悪い、ちょっと戦闘が忙しくなっちまってさ。とりあえずこっちは片付いたがそっちはどうだ?無事に屋敷から出られたか?)


(うぅ……はい……ソフィさんのおかげで無事に脱出する事が出来ました……)


(そうか……それじゃあ後は屋敷周辺に居る侵入者達の捕縛だけだな。)


(えぇ……それはカームさんが指揮をして行われている最中です……ぐずっ、だからすぐに救助がそっちに向かうと思いますから、それまでどうかご無事で!怪我なんかしないで帰って来て下さいね!)


(あぁ、分かってる……よ………)


(……ご主人様?どうかしたんですか?)


(え?あ、いや……その……)


 ヤッベェ……!怪我自体は小さいから上手くいけばバレずに済むけど、毒のせいで左腕がまともに動かねぇ状況なんだった……!


(ご、ご主人様?……もしかして、何処か怪我でも)


(あ、あれ?おかしいな?何だか急に声が聞こえなくなってきたぞぉ!)


(え?そんなはずは……ちょ、ちょっとご主人さ)


 何かを問いただそうとしてきたマホの言葉を最後まで聞く前にネックレスを首から外した俺は、解毒薬を持っていないか調べる為に気絶したまま動かないボスの全身を調べてみたんだが……!


「ちきしょう!毒を仕込んでるなら解毒薬もセットで持ち合わせとけよ……!」


 それらしい物を一切見つけられないままあっという間に救助が迎えに来てしまい、俺は左腕の毒が抜けきらないまま屋敷の外に向かう事になるのだった……!

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