暇を持て余す魔王

山岳地帯に隠れるように建てられた魔王の城は、とても大きく広い。


そんな魔王城にはたくさんの魔物が住み着いている。


しかし玉座の間にいるのは魔王の少年とメイドのカナリアだけだった。


「きょーも平和だなー…。」


「そう、ですね…。」


ハタキで玉座をパタパタと叩く魔王と、壁にある窓を磨くカナリアは、お日様の光を浴びながら日課となった玉座の間の掃除をしていた。


「なあー…いつも思うんだけどさ…何でこの部屋って、椅子しかないのにこんな広いんだろうな?」


「偉い方の…お…部屋だから…?」


「だからって椅子置くだけのためにここまでするか?作ったやつ絶対掃除した事ないよ、絶対誰かにやらせてたよ、掃除する側の事も考えろよな…」


「魔王…様は…どう…して…手伝ってくれる…の?」


「へ?そりゃー、だって……他にやる事ないし…」



next story【悲しみの魔王】

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます