勇者、問い詰める

「話をしましょう。」


「うん。」


「それで…私は何をすれば良いんですか?」


「私と一緒に魔物退治?」


「でも、あの村の村長なんですよね?」


「うん。」


「えーと…いいんですか?退治しちゃって?と言うか退治する必要あります?」


「やっぱりそう思う?そう見える?良いのかな?あのままで。」


言われてアルカはもう一度村を見る。


とても平和そうな村を


「大丈夫…だと思いますけど?」


アルカの台詞にラズは間を置き「そっか。」と頷いた。


「それにしても、別に魔物に困っていないなら初めて会った時、どうして魔王を退治して欲しいと言ったんですか?」


「トド村さんは魔王のために村に来たみたいだったから、魔王を倒したら何処かに行ってくれるんじゃないかなって思って…」


「そんなに強いんですか?アレ…とてもそうは見えませんが?」


「強いよ!人間の法に守られてるからね。下手に攻撃なんかしたら牢屋暮らしになっちゃう!」


「あー……え?そう言う!?じゃあ私は下手したら勇者から罪人へクラスチェンジするところだったんですか?」


「うん、そうなるね!」


「…………」



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