第二話

勇者、動揺する

魔術師ラズに案内され、勇者アルカは魔物に支配された街へと訪れた…のだが


「あの、ラズさん?魔王の手下に村を支配されたんですよね?」


「うん、されたよ。」


「何か、凄く平和そうなんですが?」


「うん、そうだよ。」


魔物に支配された村と聞いたので、荒れ果てた村を想像してたのだが、しかしアルカの目の前に広がる村はとても栄えていた。


と言うか下手な街より立派に見える。


住人達も終始明るく笑顔の物が多い。


「本当に支配されているんですか?これ…。」


「されてるよ。ほらアソコにいるでしょ?」


ラズが指をさしたのは広間にある噴水、そこにいる1匹のアザラシ…


「アザラシ!?」


「アレがこの村の村長のトド村さん。」


「いや、アザラシですよねアレ…トドなんです?と言うか村長!どういう事ですか?村が危険だから魔物を退治して欲しいんじゃなかったんですか!」


「あれ?そんな事言ったっけ?」


「…え?」




『実は、私の住んでいる村が魔王の手下の魔物に支配されちゃって…』


『その手下を退治するのではダメなんですか?』



『その魔物…凄く強くて…』


『魔王では無いのなら、退治手伝いますよ?』


『本当!』




(言ってない!)



next story【勇者、問い詰める】

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