ホシノ英雄

鳥の音

プロローグ

勇者、逃亡を決意する

蠢く魔物の嫌な気配、巨大な城の城門に、漆黒のフルプレートの鎧に身を包み、華美な装飾の施された剣を持つ者が一人。


「ここが、魔王城。」


真紅のマントを風になびかせ、鎧の人物が呟いた。


「はい、いよいよ魔王との対決です。」


返答を返すのは手に持たれた剣、名を聖剣アスカロン。


神によって作られたその剣は自らの意思を持ち、言語を話す。


「これで私の戦いも終わる。」


「はい、勇者様はその役目を果たし、静かに消えて…」


「え?」


「どうしました?」


「私、消えるんです?」


「そりゃ、勇者様は魔王を打ち倒すたために作られた存在ですから…」


「え?」


「え?」



next story【勇者、装備品を一掃する】

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