第203話彼方の息が蛍と接吻を。
彼方の息が蛍と接吻を。
嗚呼救われるよな澱、
きらいきらいきらい、
見せないで。
私に出来ることは無いの
美しいだけのイロが、
ため息と吐いた鮮血。
泡沫となっては、
さんざめく星々。
祈り手織った夜空には
虚しくも一点
曇りもない、
何も映さない玄、
触れるよな暖かみ
耳朶を喰んでは笑んだ。
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