第163話元からあるはずの硝子細工にぶつかり

元からあるはずの硝子細工にぶつかり

きみは、うまい具合にひっくり返る

冊子に這っていた雲の子の糸に

今生を往く頭から突っ込み

窓際のサッシに巣を創っていた蜘蛛に

いただかれる運命模様。

マヌケにも腹を晒し、

案外ぞんざいに悔い散らした残滓とも

悼いに充ちて、もう嘘はつけず

自然成り行き。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る