第153話元は白い点で
元は白い点で
僕は光を求め手を伸ばし
簡単に壁に当たり砕け散った
次に足を伸ばし
心がチクリと蝕まれ
凝縮する眸
ドンドンといたい
放浪する賽に
とても臭い僕の世が
此処は小さな匣の家だと認識させ
いよいよもって叩きつけた
僕は
大きな聲で浴びせたけれど
辛うじて口笛を吹く
泣き痕に過ぎない壁
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