第139話ひとときの涼を求め
ひとときの涼を求め
光惹かれり闇木陰にて
こころうらはら
いやいやもすきずきになさって
山海をすべる吐息 空を駆け昇る蔦
散々這わす昼顔は茹だる熱をも輝きに
昇華するその味(み)弄られ
飽きれ諦めに解かれた蟒蛇に
抉じ開ける秘密の扉
燦燦宛がわれた腕で杭と曳いて
刈り取られた向日葵
夏の余暇
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