第138話吊り合いを生す陽は滔々錨を挙げた

吊り合いを生す陽は滔々錨を挙げた

我が物顔で今を照らす でんぐり返し

焼け尽くす居間に駆け上る吐息は生欠伸

ありったけ蕩ける翳に啼いている子猫ちゃん

慶ぶべきは海の子 人魚姫は聲も出せず

総べるはかもめかもめ 砂地に赤蟹が躍る

塩気に漬かり食べ頃見ごろ

夏の妖気に宛てられ餓鬼はお盛んだ

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